今回この企画では、美術館の名前に注目してみました。
東京都美術館、板橋区立美術館のように地名が由来となっている美術館や、
三菱一号館美術館、ポーラ美術館のように企業名が由来となっている美術館もありますが。
やはり、何と言っても一番多いのは、人名が由来となっている美術館です。
太田記念美術館や根津美術館、原美術館のように創立者の名に由来するパターンもあれば、
台東区立朝倉彫塑館や川崎市岡本太郎美術館のように芸術館の名に由来するパターンもあります。
日本全国には1000館を超える美術館があるので、
館名には、ありとあらゆる名がつけられているはず。
そこで、今回僕が提唱したいのは、こんな説です。

北は北海道から、南は沖縄まで全国を隈なく探せば、
きっと高橋や山田といったメジャーな名字トップ20の名前がついた美術館が見つかるのでは?
そこで、これまで誰も調べたことがなかったであろう、
というわけで、調べる気にもならなかったであろう調査開始です。
まずは、日本人に多い名字ランキング堂々の1位、佐藤の名がついた美術館から。

千駄ヶ谷駅のほど近くにある佐藤美術館。
公益財団法人佐藤国際文化育英財団が運営している美術館です。
ちなみに、他にも富山県に富山市佐藤記念美術館が、
京都府には福知山市佐藤太清記念美術館があるとのこと。
さすがにメジャーな名字だけはあります。
続く、日本人に多い名字ランキング2位は、鈴木。
メジャーもメジャーな名字にも関わらず、
なんと鈴木の名がついた美術館は1館もないことが判明!
しかし、2011年に金沢21世紀美術館の近くにオープンした・・・

鈴木大拙館は、まぁ、美術館みたいと言えば美術館みたいなものなので、ギリセーフ。
早くも説が立証しないところでした。
まさか鈴木でつまづくとは。
気を取り直して、第3位高橋。

長野オリンピック公式記念メダルをデザインしたことでも知られる漆芸家・高橋節郎。
その出身地に、安曇野高橋節郎記念美術館が存在していました。
第4位は、田中。
「田中 美術館」 で検索すると、
小平市平櫛田中彫刻美術館や井原市立田中美術館がヒットします。
しかし、これは近代彫刻界の巨匠・平櫛田中を紹介する美術館。
平櫛田中の田中は、あくまで名前。
名字ではありません。
しかし、奄美大島に・・・

田中一村記念美術館があるようです。
これで田中もクリア。
ここからは、テンポアップ。
第5位の渡辺は、鳥取県に渡辺美術館が、

第6位の伊藤は、兵庫県に豊岡市立伊藤清永記念館が、

第7位の山本は、長崎県に山本美術館があるようです。

ちなみに、山本美術館のキャッチコピーは、
「風薫る橘の朝日と夕陽が映えるあいの丘」 とのこと。
館名のシンプルさとキャッチコピーの難解さが、妙なアンパランス感を産んでいます。
日本人に多い名字ランキング第8位は、中村。
以前、このブログでも紹介した山梨県の中村キース・ヘリング美術館をはじめ、

中村研一記念小金井市立はけの森美術館、中村正義の美術館、
金沢市立中村記念美術館、中村順二美術館、中村彝アトリエ、中村屋サロン美術館、
さらには、福岡県にはシンプルに中村美術館と、数多くの中村を発見!
日本人に多い名字ランキングこそ第8位ですが、
美術館に多い名字ランキングは、間違いなく中村が第1位です。
第9位は、小林。
新潟県に小林古径記念美術館がありました。

しかし、残念なことに、2016年11月より長期休館しているとのこと。
他に小林の名がついた美術館はないのかと探してみたら、大阪に小林美術館がありました。

なんと、こちらは2016年の6月にオープンしたばかりの美術館。
小林の不思議な縁を感じずにはいられません。
そして、第10位は、加藤。
かつて埼玉県秩父に、加藤近代美術館が存在していたようですが、2002年春に閉館。
とは言え、岐阜県に加藤栄三・東一記念美術館があるので、加藤もクリア。

というわけで、鈴木がグレーゾーンであるものの、
美術館名で日本人に多い名字ランキングトップ10を揃えることができました。
果たして、11位から20位の名字は揃うのか?!
後半へ続く。
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