“もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris” という展覧会が開催されています。
1900年から1920年頃と言えば、美術史では、マティスやピカソらが、
フォーヴィスムやキュビスムといった前衛的な芸術運動でブイブイ言わせていた時代。
しかし、時を同じくして、前衛的な芸術運動には参加せず、
むしろ印象派や新印象派といった前世紀のスタイルを引き継いだ若き芸術家たちも多くいました。
それが、「画家彫刻家新協会 (ソシエテ・ヌーヴェル)」 のメンバーたちです。
今ではすっかりマティスやピカソの影に隠れてしまった感がある彼らですが、
当時は、言うなれば “最後の印象派” としてパリで商業的にも批評的にも成功を得ていたのだとか。
そんな 「画家彫刻家新協会」 にスポットを当て、
メンバーのうちの約20名の作家による作品約80点を紹介した展覧会です。
アートファンであれば、2011年~2012年に日本で大々的な回顧展が開催されたアンリ・ル・シダネルや、
アンリ・ル・シダネル 《日曜日》1898年 油彩/キャンヴァス 112.5×192㎝
Douai, musée de la Chartreuse photo © Douai, Musée de la Chartreuse - Photographe : Hugo Maertens
翌2013年に大々的な回顧展が開催されたエミール・クラウスは、ご存知かもしれませんが。
エミール・クラウス 《リス川の夕陽》1911年 油彩/キャンヴァス 71×92㎝
Collection particulière - Courtesy Galerie Patrick Derom photo © Galerie Patrick Derom
「画家彫刻家新協会」 そのものが、日本ではなかなかにマイナーな存在なので。
アンリ・デュエムであるとか、
アンリ・デュエム 《羊飼いと羊の帰還》 制作年不詳 油彩/キャンヴァス 134×98㎝
Douai, musée de la Chartreuse photo © Collection Musée de la Chartreuse -Douai
アンリ・マルタンであるとか、
アンリ・マルタン 《緑の椅子の肖像、マルタン夫人》1910年 油彩/キャンヴァス 87×80㎝ 個人蔵
耳馴染みの無い、マイナーな画家が続々登場します。
ただし、マイナーだからイマイチということでは決して無く。
全体的に、おだやかで心の奥がじんわりとするような作品が数多くありました。
モネやルノワールといった印象派の画家の作品が、「パァ~~ッ」 という感じなら。
画家彫刻家新協会の画家の作品は、「・・・ジュワ~~ッ」 という感じでしょうか。
パンチが無くて地味だけど、あとから心地良くなってきます。
また、どうしても印象派の作品の派生形というイメージは拭えず、オリジナリティは感じられません。
音楽で例えると、カフェとかでよく流れているJ-POPのボサノヴァカバーに近い気がしました。
(注:個人の見解です)
これぞという作品はありませんでしたが (笑)
観終った後にほんわかした気分になれる心地良い空気感の展覧会でした。


カフェとかでよく流れているJ-POPのボサノヴァカバーが嫌いではなければ、オススメです。
ちなみに、僕は好きです。
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