清雅なる情景 日本中世の水墨画 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今、根津美術館では、 “清雅なる情景 日本中世の水墨画” という美術展が開催されています。

こちらの美術展を構成するのは、
重要文化財の 《観瀑図》 や、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-観瀑図  
重要文化財 観瀑図 芸阿弥筆 月翁周鏡ほか2僧賛 1幅 室町時代 文明12年(1480) 根津美術館蔵


同じく重要文化財の 《山水図》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-山水図
重要文化財 山水図 賢江祥啓筆 1幅 室町時代 15世紀 根津美術館蔵


さらには、国宝の 《布袋蔣摩訶問答図》 を含む・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-布袋蔣摩訶問答図
国宝 布袋蔣摩訶問答図 因陀羅筆 楚石梵琦賛 1幅 中国・元時代 14世紀 根津美術館蔵


根津美術館の所蔵する珠玉の水墨画コレクションたち。
山水図や人物画、花鳥画など、ジャンルは違えども、
どの水墨画にも共通して、一定の落ち着きがあり、風格や品が感じられました。
まさに、美術展のタイトルになっている “清雅なる情景” というフレーズが、ピッタリな作品ばかり。
それゆえ、色の鮮やかさや構図の迫力に、目を奪われるようなことはありませんでしたが。
静かなる精神世界のようなものが広がっており、絵の前に立つたびに、心が奪われました。


そんな水墨画のモノクロの世界を心行くまで堪能し、展示室を抜けると・・・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-庭 アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-庭


色鮮やかな根津美術館のお庭が、目に飛び込んできました!!

美術コレクションに負けないくらいに根津美術館が誇るお庭。
普段訪れる時も、素敵だなァと感じていましたが、
今回は、モノクロの世界との対比によって、より素敵に感じられました。
一見すると、地味目な美術展ですが、
根津美術館の庭園の魅力を引き出したという点に関しては、過去最高の美術展だったように思います。
星



今回出展されていた作品の中で、個人的にオススメなのは、蔵三筆の 《牡丹猫図》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-牡丹猫図  牡丹猫図 蔵三筆 1幅 室町時代 16世紀 根津美術館蔵


蝶を見つめ、今にも飛び上がって、
ネコパンチしそうな猫の姿が可愛過ぎる逸品です。
あくまで個人的なイメージですが、矢野顕子の曲が流れてきそうな気がしました (←?)


それと、ある意味で印象に残ったのが、重要文化財の 《江天遠意図》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-江天遠意図
重要文化財 江天遠意図 伝 周文筆 大岳周崇ほか11僧賛 日本・室町時代 15世紀 根津美術館蔵


とにもかくにも、賛が多すぎ (笑)
全部で12人の僧による賛が書き入れられています。
1つの絵 (=画像) に対して、多くの人が賛 (=コメント) を送る。
Facebook文化のルーツが、ここにあるような気がしました。




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