
現在の日本橋が、明治44年に架けられてから、
今年2011年で、ちょうど100年に当たるそうです。
そこで、そんな日本橋架橋百年を記念して、
日本橋のすぐ近くの三井記念美術館では、 “日本美術にみる「橋」ものがたり” が開催されています。

この美術展は、 「日本橋」 に限定せず、
「天橋立」 、 「柳橋」 、 「八橋」 、 「三条大橋」 ・・・etc
様々な 『橋』 をモチーフにした日本美術を紹介するもの。
会場の端から端まで、橋だらけ。
橋マニア、橋フェチ必見の美術展です!
(もちろん、普通の人でも楽しめます)


野々村仁清の 《色絵柳橋図水指》 に始まり、

《柳橋水車図屏風》 、

堀潔 《日本橋と旧帝国制麻 kk》

と、実にバリエーション豊かな 「橋」 アートを堪能することが出来ます。
たかが、橋。されど、橋。
普段、そこまで意識したことは無かったですが、
「橋」 をテーマにした日本美術は、結構多いような気がします。
そう言えば、モネも、自宅の庭に、日本風の太鼓橋を作らせたわけで。
そう考えてみると、橋というのは、
日本美術の重要なアイコンなのかもしれません。
さて、何と言っても、今回の目玉作品は、こちら↓

雪舟による国宝 《天橋立図》
(展示期間は、7/21までとなっていますので、ご注意くださいませ。)
雪舟の最高傑作にして、最高に謎多き作品。
「なぜ、観光地図のように、神社や仏閣、土地の名前が23か所も記載されているのか?」
「なぜ、1枚の紙でなく、サイズがバラバラな21枚の紙を張り合わせているのか?」
そんなわけで、一説には、下絵とも言われているそうで。
下絵なのに、国宝に認定されている稀有な作品なのです。
しかも、最大の謎は、このアングルで絵を書くためには、
雪舟は、上空900メートルから眺めなくてはならないということ。
この近くの山は、標高100メートル。
あと800メートル足りません。
ともあれ、何とも不思議な一枚。
国宝なのに、有難さを感じず (?)
観ていて、頭にいろいろと “?” が浮かんでくる作品です。
「そもそも、いい絵なのか?」 と。
もう一つ、是非皆様に観て頂きたい期間限定作品が、
太田記念美術館所蔵の葛飾北斎の 《百橋一覧図》
(8/7まで。画像はありません。あしからず)
一見すると何てことのない山の絵なのですが、
よくよく見ると、あちらこちらに 「橋」 が描かれているのです。
それも、尋常ではない数。
絶対にありえない風景に、驚きと笑いのWパンチが楽しめます。
葛飾北斎作品では、《諸国名橋奇覧》 のシリーズも驚きと笑いが楽しめます。
こちらは、北斎が、日本全国の変わった橋を描いたシリーズ。
《百橋一覧図》 とは違って、
《諸国名橋奇覧》 に描かれた風景は、実際の風景。
いわば、江戸版の “ナニコレ珍百景” です。
《諸国名橋奇覧 かうつけ佐野ふなはしの古づ》
(8/7まで)

《諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし》
(8/9~9/4)

思わず、 「ナニコレ?!」 と言いたくなりました (笑)
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