手塚治虫のブッダ展 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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手塚治虫の名作 『ブッダ』


ブッダ(1) (手塚治虫漫画全集 (287))/手塚 治虫
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を読んだことがある美術ファンならば、

一度は、こんなことを思ったことがあるのではないだろうか?


「せっかくなら、手塚治虫の 『ブッダ』 と、

 本物の仏像を比べて観てみたいなァ・・・」


と。



・・・・。


・・・・・・・・ないですか?

ないなら、いいです。



でも、もし、ちょっとでも思ったことがある方がいらっしゃるならば、朗報です!

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-手塚治虫のブッダ展



漫画ファンならびに美術ファンにとって、

そんな夢のような美術展が、現実に開催されているのです。

しかも、私立の美術館とかではなく、東京国立博物館で!

今年のトーハクは、一味違います。


“手塚治虫のブッダ展” と題された、こちらの美術展は、

漫画 『ブッダ』 の直筆原画と、重要文化財を含む仏像を展示しながら、ブッダの生涯をたどるというもの。


「漫画×仏像」


という組み合わせは、 (おそらく) 日本の美術展史上初とのこと。

これは、ある意味、歴史的で貴重な美術展です。



会場は、本館の特別5室のみということで、

そんなに大きくない展覧会となっていますが。

うっそうとした森をイメージしたような会場内で、

手塚治虫の直筆原稿と、そのシーンにまつわる仏教美術を対比しながら観るというのは、

実にワクワクする体験でした。

今まで、数々の仏教美術を観てきましたが、

その中でダントツに印象に残る美術展であったことは間違いありません!

星星
企画した学芸員さん、グッジョブですグッド!



手塚治虫の原稿が素晴らしかったのは、当然としまして。

アートテラー的には、印象に残った仏教美術作品をご紹介いたしましょう。


まずは、 《摩耶夫人及び天人像》 から。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-摩耶夫人及び天人像



右から、2番目にいらっしゃるのが、摩耶夫人。

ブッダの実の母です。

普段は、法隆寺宝物館にて展示されていらっしゃるので、

そのお姿は、何度も拝見させて頂いていたのですが、拝見するたびに、


「・・・ノリノリ?」


まるで、 『サタデー・ナイト・フィーバー』 のようなポージングの意味がわからずにいました。

今回の展示で、そこがちゃんと解決。

どうやら、ブッダは、摩耶夫人の右わき腹から産まれたとのこと。

確かに、よく観ると、右わきからブッダらしきものが産まれています!

しかも、手を拝んでいます!!

どこまで奇跡的な産まれ方なんだ (笑)



続いては、悟りを開く前のブッダの姿を。


《出山釈迦立像》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-出山釈迦立像



“ありがた・・・くない!!”


何とも珍しい苦行中の姿の仏像です。

手を合わせて、拝みたくなる気がしません。

“この仏様を拝んでおけば、救われる” という安心感はなく、

むしろ、 “おにぎりの一つでも恵んであげようかな” という憐憫の気持ちが芽生えました。

ただ、彫刻としては素晴らしく、

ガリガリの胸板や、足の甲の表現が、とりわけリアルでした。



最後は、こちらも珍しい涅槃の仏像。


《仏涅槃像》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-仏涅槃像



仏涅槃ならば、よく見かけますが、

仏涅槃は、初めて目にしました。

あまり見かけない理由は、

実際の姿を観て、瞬時に理解しました。


「結構、スペース取るなぁ (笑) 」


休日にゴロゴロしているお父さんの如く邪魔です (笑)

お参りに行った先のお寺で、

本堂にこの姿の仏像が祀られていたら、きっとガッカリするはず。

やっぱり、仏像は、すっくと立っていませんとね。



ともあれ、初の 「漫画×仏像」 の美術展を堪能させて頂きました。

神様仏様トーハク様。

次回は、こちらの漫画でお願いします (笑)

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ランキング1位を目指して釈迦力に頑張っています。

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