小谷元彦展:幽体の知覚 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今回紹介する美術展は、 “小谷元彦展:幽体の知覚”

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-幽体の知覚


1972年生まれの若手作家・小谷元彦さんの大々的な個展です。
単なる飾りのフレーズではなく、まさに言葉通りの “大々的” な個展。
というのも、開催されているのは、森美術館。
あの広大なスペースを、たった一人の作品だけで埋め尽くすわけです!
しかも、ベテラン作家ならばともかく、若手作家。
例えるならば、元U-turnの土田 (1972年生まれ) 一人だけで、6時間番組をやるようなもの。
・・・例えてみた本人が云うのもなんですが、
それがスゴいことなんだか、スゴくないことなんだか、よくわからなくなりました (笑)


ともあれ、森美術館という公立ではなく、私立の美術館が、
日本の若手作家のために、このようなチャレンジングな機会を設けたという姿勢には素直に感心。
日本の若手作家に、希望を与えたのではないでしょうか?


ただし、そのことと、楽しめる美術展だったかは、また別の話。
これはあくまで、僕個人的な嗜好の問題ですが、
小谷さんの作品は、生理的にニガテです。。。
星
1ツ星。


そもそも、小谷さん。
彫刻家でありながら、従来の彫刻の常識を覆す作品を発表しているお方。
彫刻には、当然あって然るべき、量感や物質性といったものに懐疑的なようでして。
むしろ、実体のない存在や形にできない現象、
すなわち、 “幽体 (ファントム) ” を視覚化を試みてきたのだそうです。
(段々、小難しい話になってきました…)

作品の実例を挙げれば、
本物の毛髪で編みあげたドレス 《ダブル・エッジド・オブ・ソウト (ドレス02) 》 や、
自身の血液をシャボン玉にしてしまった映像作品 《ブラッドソープ・バブルズ・ドローイング》
拘束具で無理やりユリの花を開かせた 《ソランジェ》
…などなど。

観ていると、鳥肌が立つというよりは、
皮膚の下がモゾモゾヒョワヒョワするような。
「キレイ!」 とか 「癒される!」 とか 「スゴイ!」 とか。
即効性のわかりやすい感動は、あまり無かったですが、
感覚の奥底を侵食されるようにじわじわと刺激を受けます。
しかも、観ている最中よりも、観終えた後。
観賞当日よりも観賞した翌日。さらに翌々日。
と、時間を置けば置くほど、小谷さんの作品から受けた刺激が増殖している気がします。
たちの悪いウイルスのようです (笑)
この調子でいけば、1ヶ月後には、
1ツ星の評価が、2ツ星くらいに上がっているかもしれません。


ちなみに、数ある作品の中で、一番印象的だったのは、
《インフェルノ》 という映像インスタレーション作品。
こちらは、体感型の作品なので、ネタバレは控えますが、
比較的、わかりやす~く感動 (?) 出来る作品でした。



ラストは、美術展に全く関係ないですけども (笑)
“ファントム” つながりで、この曲でお別れしましょう。
“ファントム” の文字を会場で目にして以来、観賞中、脳内ループしていましたf^^;






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