ネイチャー・センス展:吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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皆様は、ネイチャー・センスをお持ちですか?



ネイチャー・センスとは、“自然を知覚する潜在的な力” のこと。

自然豊かなこの日本で生まれ育ったからには、

少なからず、そんなネイチャー・センスをお持ちのはず。


“いやいや、そんな力持ってないですけどwネイチャージモンじゃあるまいしwww”


そう思った方に、朗報です!

皆様の中で眠っているネイチャー・センスは、森美術館で開催中の…

“ネイチャー・センス展:吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆” という美術展によって覚醒されることでしょう。

会期終了まで、あと2週間を切っています。

早く行かねば。



皆様のネイチャー・センスを覚醒させるべく、

巨大な新作インスタレーションを制作したのは3人のアーティスト/デザイナー。

森美術館の広い会場に、一体、どんなアートなネイチャーが誕生したのか。

会場内の様子を写真で紹介していきましょう。

(今回の美術展は、条件付きで写真撮影が可能となっています)



まずは、こちらの方の作品から。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-吉岡徳仁



日本を代表するデザイナー・吉岡徳仁さん。

豆腐の製造過程を彷彿させる照明器具 (ToFU) を作ったり、

独特の手触りや質感にこだわったケータイ (MEDIA SKIN) を作ったり、

他のデザイナーとは一線を画しているお方。


そんなデザイナーが、森美術館で発表した作品が、こちら↓


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-スノー   作家:吉岡徳仁  
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



《スノー》 という巨大なインスタレーション。

もちろん、降り積もっているのは本物の雪ではありません。

これらは、大量のフェザー。


一定の時間になると、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-スノー



ファンによって、フェザーが巻き上げられます。

フェザーと頭でわかっていても、

幻想的な雪にしか見えないという不思議でロマンチックな作品。

この作品を見つめる女性のお客様の目は、確実にドキドキになっていました。

かくいう、オトメンな僕も、目がドキドキになっていましたが (笑)

フェザーゆえに、雪ながら温かみを感じられるのが、この作品の肝である気がします。



吉岡さんの作品から、もう一点ご紹介。

スペースシャトルにも使用されている特殊な光学ガラスで作られた 《ウォーター・ブロック》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ウォーター・ブロック 作家:吉岡徳仁  
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



ガラスの硬さを感じさせず、水面であるかのような柔らかさを感じる作品。

《ウォーター・ブロック》 そのものも美しいですが、

ライティングで映し出された、 《ウォーター・ブロック》 の影が、輪をかけて美しかったです。



お次のネイチャーさんは、この方。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-篠原太郎



現代アーティストの篠田太郎さん。

HPがカッコイイです ⇒ http://www.taroshinoda.net/


《残響》 と名付けられた超巨大な映像インスタレーション作品。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-残響 作家:篠田太郎 
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



一体、何インチあるのかというくらい大きな画面。

画面の前にいる人と大きさを比べたら、その差は歴然です。

そんな巨大画面が3つ、コの字型に配置され、

それぞれで映像 (スライドショー的な感じ) が流されています。

14インチくらいでは、あまり感動しないような映像も、大画面だと何かを訴えかけてくるものがあります。

でっかいことはいいことだ。



そして、この3画面に囲まれる内側のスペースには、

「心臓の悪い方はご注意ください」 な作品 《忘却の模型》 が。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-忘却の模型 作家:篠田太郎 
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



絶えず、 “血” 的な液体が、滴り続けているという作品。

赤いから血にしか見えないですが、

これが無色ないし青系統の色なら、自然を表した模型にしか見えないのでしょうね。

色というのは雄弁です。



ちなみに、篠田さんのコーナーの中で、

僕的に好きだったのは、 《銀河》 という作品。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-銀河 作家:篠田太郎 
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



会場には甘い匂いが漂っていました。

おそらく、作品に湛えられたこの乳白色の液体のせいでしょうか。

この水面の上を見上げると…


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-銀河



「何ぞ?!」


実は、こちらの謎の器具から、水滴が下に落ちる仕組みに。

そして、水面に広がった波紋を観賞するという作品なのです。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ginga



どこか異次元的な光景で、

時間が経つのも忘れて、長いこと見つめ続けてしまいました。

それはもう、ドモホルンリンクルの抽出を1滴1滴見つめる人のように。



3人目のネイチャーさんは、このお方↓


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-栗林隆



栗林隆さん。

十和田市現代美術館にある作品が人気の作家さんです。

こちらのブログでも何度か登場しているK女史が、

「クリタカ」 さんと勝手に愛称で呼ぶほど栗林隆さんの大ファン。

(初登場回は、こちら


「とに~さん、絶対にクリタカさんの作品は観ないとダメですよ!」


と、かねてより言われていたので、

この美術展のおかげで、ようやくその指令をクリアすることが出来ました。


会場に入ると、そこには予想外の光景が!


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-《ヴァルト・アウス・ヴァルト (林による林)》 作家:栗林隆 
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



「会場、低っ!」


会場に張り巡らされた巨大な和紙により、

腰をかがめないと進めないという、まさかの状況。

腰痛めてなくて良かったです。

這うように進んでいくと、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-林   アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ヴァルト・アウス・ヴァルト (林による林)》



和紙のいたるところに穴を発見。

穴の下に辿りつくや否や、動物的本能で、そこから顔を出してみました。

こんにちは。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ヴァルト・アウス・ヴァルト (林による林)》 作家:栗林隆 
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



和紙の上に広がっていたのは、巨大な林。

紙で出来た林です。

いきなり登場した白い原生林に、

一瞬、自分が虫になって、この世界に飛び込んでしまったような錯覚を覚えさせられました。


「す・・・素敵すぎるキラキラ


さすがK女史が絶賛していた作家の作品だけあります。

紙で出来た白い林は、美しく、そして、畏敬の念を感じさせるほどのものがありました。

今回の展示の中で、

もっとも “ネイチャー・センス” を目覚めさせられた気がします。

この 《ヴァルト・アウス・ヴァルト (林による林) 》 というインスタレーション一つで、

僕も完全に栗林さんのファンになってしまいました。

これからは、勝手に “クリタカ” さんと呼ばせて頂きます (笑)



さて、クリタカさんの作品から、もう一点。

林の次は、山です。

《インゼルン2010 (島々2010) 》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-yama 作家:栗林隆 
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



そこにある山には登れないので、階段に登ってみます。

そこに階段があるから。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-栗林隆 



山の頂上で待っていたのは、意外な光景。

これは、会場で見てのお楽しみ。



星星

巨大なインスタレーション作品が多いので、作品数こそ少ないですが。

いつまでもそこにいたくなるようなインスタレーション作品ばかり。

現代アートが苦手という方でも、

“自然” を散策するつもりで楽しめる美術展だと思います。



また、会場の最後には、ネイチャー・ブックラウンジなるものが併設されており、

“ネイチャー”に関する本が約500冊ほど自由に閲覧できるようになっています。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ネイチャー・ブックラウンジ



ちなみに、この空間デザインを担当したのは、

“REBIRTH PROJECT” というクリエイティブ集団。

代表を務めるのは、 『龍馬伝』 の高杉晋作役でお馴染みの伊勢谷友介です。


このオシャレな空間で、しばらく本の虫になっていました。

ネイチャー・センスは目覚めたものの、

アウトドア派ではなく、インドア派のままのようです (笑)





ネイチャー・センスよりもユーモア・センス溢れるブログを目指しています。
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