前期 で煽るだけ煽られたので、
満を持して、 “生誕250周年記念 ―北斎とその時代―” の後期に行ってまいりました。
in 太田記念美術館。
壮大なエピローグにしか過ぎなかった (?) 前期とは違い、
後期は、 〈晩年の境地 「富嶽三十六景」 〉 をテーマにした北斎のハイライトとも言える展示。
《冨嶽三十六景》 の全作品が、一挙に公開されています。
ちなみに、 《冨嶽三十六景》 。
全部で、36点…と思いきや、46点あります。
これは、当初、36点で集結させる予定だったのが、
人気のために、追加で10点増やすことになったから。
何だか人気連載漫画が、編集部の意向で、連載を続けさせられるようなものですね。
閑話休題。
と、そんな貴重な機会だけに。
前期の時には、そこまでお客さんの姿が見えなかったのですが (←こりゃ、失敬。)
後期は、とにかくお客さんが多くて、ビックリ。
いつもは靴を脱いで観賞するスタイルの太田記念美術館ですが。
今回の後期に限っては、靴のままでの観賞です。
その理由は、スリッパが足りないから、とのこと。
これだけの皆様は、前期の会期中、どこにいたのでしょうか??
展示のスタートは、この作品から↓
いきなりの 《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 。
のっけからクライマックスです (笑)
そして、その横に、 《冨嶽三十六景 凱風快晴》
《冨嶽三十六景 山下白雨》 と、続きます。
まさに三役揃い踏み。
ちなみに、 《冨嶽三十六景 山下白雨》 の隣には、
こちらのよく目にするパターンの 《冨嶽三十六景 山下白雨》 の後に掏られた別パターンのものも展示。
後摺りは、結構な変身っぷりです。
是非、皆様の目でご確認下さいませ。
《冨嶽三十六景》 全46点 (…長いので、以下、FGK46と略)
今回、改めて、FGK46をじっくりと観賞する機会に恵まれたので、
どの作品が一番か、自分の中で総選挙をしてみることにしました。
では、7月16日に、僕の中で行われたFGK46総選挙の結果発表です。
第3位 《常州牛堀》
“北斎=ダイナミック!” というイメージが強かったのですが、
こうした淡い色彩の作品も残していたのかと、イイ意味で裏切られました。
第2位 《隠田の水車》
ここは、今の表参道。太田記念美術館のある辺りです。
確実に、この時代は、若者の街ではないですよね (笑)
水車から落ちる水が、グロテスクな生き物のよう。
良くも悪くも、動きを感じる作品です。
第1位 《甲州三坂水面》
湖面に映る富士の姿・・・が、あれあれ??
上下線対称でなく、上下点対称に。
ありそうでなかった発想です。
さて、美術展に展示されているのは、FGK46だけではありません。
いろんな滝を描いた 《諸国瀧廻り》 シリーズも。
その中で、 一番度肝を抜かれたのが、
《木曽路ノ奥阿弥陀か瀧》 という一枚。
滝の姿を描くだけでなく、
滝として流れ落ちる前の水流までも描かれています。
どう考えても、あり得ない構図。
それをさらっとやってしまう。
北斎の大胆すぎる犯行です。
トリックプレイから王道の技まで。
浮世絵のファンタジスタ北斎の魅力を余すことなく堪能できる浮世絵展。
![]()
![]()
2ツ星です。
最後に。
浮世絵ではないですが、
今回の展示で紹介されている北斎の肉筆画を。
太田記念美術館のコレクションの中でも、特に有名な 《雨中の虎》 。
以前より、一度、 『会いたかった』 と思っていた作品です。
今回、初めて、実物を観て、
作品よりも、表装に目が行ってしまいました。
(もちろん、絵も素晴らしかったのですが)
まさか虎の絵の表装が、あぁなっているとは♪
と、これは観てのお楽しみです(^-^)







