知られざる畠山コレクション―唐三彩から秀吉像まで― | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

白金台付近にある3つの美術館を、

ゆったりまったりと巡ろうというツアーを、日曜日に行いました。


最初に向かったのは、白金台二丁目にある畠山記念館。

初めて訪れる美術館だったのですが、


“まぁ、とりあえず、歩いていれば、何とか辿りつけるだろう♪”


と、高を括って、地図もろくすっぽ見なかったので…



完全に、迷子になってしまいました。

白金台で漂流しました。。。


その後、美術館の人に電話でナビをしてもらいながら、30分後に到着。

ゆったりまったりと巡ろうというツアーの趣旨が、のっけから、崩れ去りました(笑)

(↑いや、ツアー時は、ツアコンとしては笑えない状況でしたが…)


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-畠山記念館



到着してみると、そこには、白金台の住宅街に、ドデンと構える立派な門構えが!

いきなり圧倒されました!!

何でも、元々、ここは薩摩藩主の島津家の別邸だったのだとか。

どうりで立派なはずでございまする。


“…ん!ということは、島津家は、元祖シロガネーゼだったんだ!”


などど、

この立派な門構えに躊躇して、なかなか入れる気がせずに、

どうでもいいことを思ったりなんかしちゃったりして。


とは言え、

「門を観賞して終わり!」 というわけにもいかず、

勇気を出して、敷地内に潜入。

当然、お庭や離れも、いちいちご立派で。

島津藩クオリティの高さを、如実に見せつけられました。



さてさて、そんな敷地内に設立された畠山記念館。

来館者にゆったりと観賞して欲しいという想いから、

お茶室をイメージして造った美術館なのだそうで。

観賞スペースに床の間があったり、茶室があったり、

とってもふかふかした絨毯が敷かれていたり、天井に赴きのある壁紙が貼られていたり。

とかく落ち着く造りとなっていました。

白金台に似つかわしく、何ともセレブな美術館。


現在開催中の美術展は、

“知られざる畠山コレクション―唐三彩から秀吉像まで―”


こちらは、畠山記念館の開館45周年を記念した美術展の第2弾。

(↑もう、そんなに歴史のある美術館だったのですね!)

畠山記念館の約1300件の所蔵品のなかから、

これまで展覧会で紹介される機会の少なかった中国の仏像や唐三彩から、

《唐三彩美人俑》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-唐三彩美人俑



教科書でおなじみの 《豊臣秀吉画像》 まで、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-豊臣秀吉画像



畠山記念館の知られざるコレクションの一端を公開した美術展。



…と言っても、

畠山記念館を訪れるのが、僕は、今回初めてだったので、

“知られざる” でないコレクションすら、 “知られざる” なわけですが。

それは、また今度観に来ることにします。



今回、いろいろと貴重なコレクションを拝見させて頂きましたが、

一番気になったのは、こちら↓


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-印籠箪笥



柴田是真 《印籠箪笥(印籠入)》


これは、コレクションした印籠を入れておくための箪笥。

現代で言うところの、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-コレクションボックス



コレクションボックスのようなもの。

いやぁ、いつの時代にも、マニアというものはいたのですね。


“薬を入れておくための印籠を入れておくための箪笥って何だよ (笑) !”


という、そんな面白さもありましたが、

この印籠箪笥は、工芸品としても、とにかく素晴らしい!

画像では見にくいですが、

箪笥のあちらこちらに、刀のつばを嵌めこんだデザインがなされているのです。

これが、実にクール!


こういう遊び心やディテールが、

印籠マニアのマニア心をくすぐるんだろうなぁ、と妙に納得。


ちなみに、この箪笥の横には、印籠のコレクションもズラリと並んでいました。

印籠もそれぞれ良かったのですが、

印籠に付けられた根付が、さらに良かったです!


 根付…印籠などを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具。

     現代のストラップの起源とも言われている。


で、それらの根付を眺めていたら、謎の生き物を発見!

(画像がなくて、ごめんなさい)

その謎の生き物の正体を巡って、


“あれは何だ?鳥か?こうもりか?河童か?”


と、ツアーのメンバー内で議論が勃発。

決着がつかないので、職員さんに聞いてみることに。

すると、わざわざ学芸課長さんがやってきてくれました。

そして、ついに答えを。


「あ、これは、たぶん亀です。

 顔もスッポンぽいですし。我々の間でも、亀じゃないかなぁというのが一番の意見です」


と、学芸員さんたちの間でも決着がついていない様子 (笑)

結局、謎の生き物の正体に関する疑問は、何ともフワッとした着地を見せました。


スッキリとした解決はしなかったですが、

学芸員さんにわざわざ解説をしてもらえたのは、嬉しかったです♪

本当に、ありがとうございました!


とっても優しい対応をしてもらいましたけども、

観シュラン的には、一つ星でしょうか。

星

出展作品自体は、そう多くないので。

質的な満足度はともかく、

量的な満足度は、あまりないのが残念なところです。



ただ、今回はツアーの時間の関係上、断念しましたが、

400円の茶券を買えば、展示室内で気軽にお抹茶と干菓子が楽しめるとのこと。

これも楽しんでれば、間違いなく星の評価はもう一つ上がっていたかと♪




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