ファーレ立川のオススメ作品をご紹介するシリーズも今回で完結編。
(本当は、もっと紹介したい作品があるんですけどねぇ。。。)
3作品目は、ファーレ立川で最も見逃せない、こちらの作品です!
“うわぁ…その割には、何か地味だなぁ…”
そんな皆様の感想が、聞こえてくるかのようです。
と、とりあえず、ちょっと全景を見てみましょうか。
無料で観れる 美術百選 025 ドナルド・ジャッド作 《無題
錆びた鉄の箱が7個ほど壁に取り付けられた作品。
う~ん、全景を観ても、やっぱり地味な感じが否めません。。。
むしろ、そのバックの駐車場の方が、
斜めのラインが際立っているデザインで、よっぽどアートっぽい気がします。
いや、実はですね。
この作品は、こんなにも地味だからこそ、アートなのです!
これは、1960年代にアメリカで展開した “ミニマル・アート” と呼ばれるアートです。
その定義は…
『装飾的・説明的な部分をできるだけ削ぎ落とし、
シンプルな形と色を使用して表現する彫刻や絵画』
…う~ん、わかるようなわからないような。
ちょっと、こちらのポロックの作品をご覧下さいませ。
何とも、ごちゃごちゃとしておりますね。
これを “抽象表現主義” と言います。
当時、主流だったその運動に対抗して、
「シンプル is ベスト」 を追求したアートが、 “ミニマル・アート” なのです。
特に、ドナルド・ジャッドは、そのミニマル・アートの代表的な作家。
より、ミニマル・アートな表現を目指すために、
自分が作品を作るのでなく、設計図だけを書いて金属加工会社に発注したほど。
これは、楽しようとしたのでなく、
作家の手仕事性を排除するためなのだそうです…
いい意味で、 手を抜いた ということなのでしょう。
なので、今回の作品も、
もちろん、どこぞの金属加工会社が作ったものです。
まぁ、ここまでの解説で、
地味ではなく、シンプルを極めた作品だということはわかって頂けたことでしょう。
それでも、
“何でまたこの作品が、最も見逃せない作品…??”
と、皆の疑問が解決していない気がします。
なぜ、この作品が最も見逃せない作品なのか。
それは、この作品が…ドナルド・ジャッドの遺作だからです!
遺作だからです!
遺作だからです。
遺作だからです…
遺作だから…
そう。
アメリカを代表する作家の遺作が、なぜか日本に。
それも立川に。それも駐車場の壁に。
美術界に新たなミステリーが誕生しました (←?) 。
ちなみに、シンプルさを極限まで追求したジャッドの作品。
それ故、他のファーレ立川の作品とは違い、
実用性も当然のように削られています。
単なる壁の彫刻です…。
ただ、写真を撮ってみて、気づいたのですが、
多少ですが、自分の姿が作品に映ってしまっています。
(赤い方に、映ってしまっているのが僕です…)
ちょいとした鏡の役割くらいは、果たしてくれるのかもしれないですね。
7箱×2面ですから、最大14名までは、化粧直しが可能です。
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