ぼくらがデュフィに惹かれる理由 その2 オシャレで都会的
【小沢健二】 と言えば、渋谷系。
渋谷系と言えば、【小沢健二】 。
というくらいに、【小沢健二】 は、ファッショナブルな存在。
【小沢健二】 とファッションは、切っても切り離せないのです。
実際、彼の歌の歌詞を見てみると、
「♪色とりどり擦れ違うダウン・ジャケット (『夢が夢なら』) 」
「♪寒い冬にダッフル・コート着た君と (『ドアをノックするのは誰だ?』) 」
「♪プラダの靴が欲しいの (『痛快ウキウキ通り』) 」
「♪マフラーを巻いて 街へ出て (『痛快ウキウキ通り』) 」
というように、ファッションが多数登場。
やはり、 【小沢健二】 にとって、ファッションとは重要な要素であるようです。
そして、デュフィもまた、ファッションとは切っても切り離せない画家だったのです。
彼が描いた絵には、
当時の最先端だったファッションを身を包んだ人々が数多く登場します。
中でも、それが顕著なのは、 《ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場》 という一枚。

タイトルにある “ポワレ” というのは、
以前、こちらの記事 (参照→※) でも紹介しましたが、20世紀初頭にパリで活躍したデザイナーのこと。
ポワレにファッションセンスを高く評価されたデュフィは、
ポワレのデザインした洋服やドレスを絵にするようにと依頼されていました。
つまり、この絵は、 ファッション雑誌のような一枚だったわけです。
当時の女性は、『Cancam』最新号を読むように、この絵を観ていたのでしょうね。
また、【小沢健二】 が “渋谷系” と呼ばれ、とっても都会的だったように(←アーバンとも言うらしい) 、
デュフィの作品もまた、とっても都会的。
デュフィがよく描いたのは、オーケストラの会場であったり、

レガッタ (ボートの大会) であったり、

そのモチーフのほとんどが、オシャレな人々が集う社交の場。
その中でも繰り返し、よく描いた場所が競馬場。

今の日本では、 “競馬場=オッサン” のイメージがありますが、
当時のパリの競馬場は、男性も女性も流行のファッションを着て集う場所。
流行の最先端を走る都会的なスポットだったのです。
さて、デュフィが、競馬場というモチーフに惹かれたのには、
「洗練された社交場であったから」 というのももちろんですが、もう一つ理由があります。
それは、 「馬の速さに憧れを持っていたから」 なのだとか。
今の男子で言うと、車に憧れる感覚でしょうか。
「速く走る憧れの馬の姿を絵にしたい!」
そんなデュフィの想いは、
時を経て、カローラⅡへの想いを歌にした (?) 【小沢健二】 に受け継がれていたのかもしれません。
後編へ続く→