「はじめまして、アヌビスだワン!
・・・・・すんません。
やっぱ、いつも通りに喋るっス。
本当は、自分、語尾に “ワン” って付けたことないっスw
ちょっとノリでやってみったスね。
んじゃ、改めて。
はじめまして、アヌビスっス!
ここ勢いありすぎると、
『アヌビッス!』 って言っちゃうんスよねw
あれっ?何か自分だけ、テンション高い感じっスかね?
いや、こういう感じで、自己紹介しとかないと、
女の子に引かれちゃうんスよ・・・。
だって、自分、見た目が怖いじゃないっスか。
山犬とかジャッカルみたいな顔だし。
しかも、黒いし。
日本では、何て言うんスか?
あ、ガングロって、言うんスか。そうっスか。
で、首から下は人間の体だし。
マジで、神様というより、モンスターみたいっスよね。。。
女の子に引かれるのも、無理ないっス。
えっ、自分の仕事っスか?
あんまり言いたくないんスよね。
・・・・・絶対、引かないっスか?
実は、自分、死者の守護神なんスよ。
あー、やっぱ、ちょっと引いてるじゃないッスか!?
だから、言いたくなかったんスよ。。。
自分だって、好きでやり始めた仕事じゃないんスから!
んじゃ、何でこの仕事を始めたか、今日は話させてもらうっス。
自分のおふくろ、ネフティスって言うんスよ。
で、その夫が、セトって言うんス。
んっ?何か他人行儀じゃないっかって?
あぁ、自分の親父は、セトじゃなくて、その兄に当たるオシリスなんスよ。
・・・・・まぁ、つまり、そういうことっスねw
おふくろが夫の兄と浮気したんス。
それが理由の一つかも、知らないっスけど、
ある時、セトと親父が大喧嘩したんスよね。
そしたら、親父、めちゃめちゃボコされちゃって。
死んじゃったんスよ。
で、その死体は、バラバラにされたらしいんス。
何でも14のパーツにされたらしいっスよ。
・・・・・あ、引かないで、話について来て下さいね(汗)。
それを全部拾い集めたのが、
親父の本当の奥さんのイシスなんス。
つうか、この場合って、自分からしたら何に当たるんスかね?
ややこしすぎて、その辺、自分よくわからないんスけど、
まぁ、とりあえず、イシス伯母さん?から呼び出されて、こう言われたんスよ。
「ねぇ、アヌビスくん。このパーツを元に戻して。お願い」
いやいや、絶っ対、無理ッス!!
どう考えても、ありえねぇっスよね。
でも、結局、断れなかったんで、まぁ、やるだけやってみたんスよ。

そしたら、どういうわけか出来ちゃったんスよ!!
何スかね?才能ってヤツっスかね?
自分、天才なんスかね?!
ま、とにかく、自分、親父の死体を復元出来ちゃったんスよ!
マジ、奇跡っスよね?!
実は、これが、ミイラの第一号なんスよ。
自分、スゴくないっスか?!
で、そのことを人々が知って、
「マジでスゴくね!」 ってことで、真似したがったんス。
そういうわけで、自分が、人々のミイラ作りを見守ることにしたんスよ。
まぁ、監督官ってヤツっスね。
それを長いことやってたんで、
いつの間にか、自分、死者の守護神ってことになってたんスよ。
そうそう、ミイラ作りって、マジ大変なんスよ。
ミイラを作る時にタールを使うんスけどね、
それが顔についちゃうと、取れなくなるんスよね。
あ、それで、自分ガングロなんス。
あと、ミイラを作る時には、内臓もちゃんと抜き取らなくちゃいけないんスよ。
その辺は、医学の知識も必要なんスよね。
つうわけで、自分は、いつの間にか医学の神にもなってたんスよ。
てか、こんな自分、どうっスか?
仕事、バリバリ頑張ってるし、一応、仕事も医者みたいなもんスよ。
女の子の評価も、急上昇してんじゃないっスかね?!
自分と付き合いたいって子、続出みたいな!
あっ、そうそう。
自分の仕事は、他にもあるんスよ。
ミイラ作った後、冥界に連れていくのも自分の役目なんス。
冥界って、ミイラになったからって、すぐ行けるもんじゃないんスよ。
『バー』 って言ってもわかんないっスよね、
いわゆる、 『魂』 を解放しないといけないんス。
だけど、何もしないと、バーはミイラの中に留まってるままなんで。
そこで、自分の出番っス。
ミイラの腹から、バーを出してやるんスよ。
えっ、どうやってって?
そりゃ、腹を食い破るんスよ。
そうっス。自分のこの口で、ガブガブって。
脇腹を肉ごと食いちぎって。
・・・・・・・・・あれ、もしかして、めっちゃ引いてないっスか?
てか、完全にドン引きしてますよね??
さっきまで、いい感じだったのに!
つうか、マジで引かないで欲しいっス!!
引かないで欲しいワン!!」
「女の子に引かれたら、テンション超下がるっスけど、
この下のボタンを押してもらえたら、テンション超上がるっス!
あれ?自分、ちょっと上手いこと言ってるんじゃないっスか?!」
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