松岡映丘とその一門 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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山種美術館 で3月1日まで開催されている、

“松岡映丘とその一門 ―山口蓬春・山本丘人・橋本明治・高山辰雄―” に行ってまいりました。


山種美術館に行くと、


「おじいさん、おばあさんばっかりだなぁ」


と、毎回思うのですが、

今回ももれなく思いました(笑)。


会場にいる観客さんだけでなく、職員さんもお歳をめされています。

さらには、展示品のキャプションに、作家がその作品を描いた時の年齢も記載されているのですが、

そのほとんどが60歳以上ばかりで。

作家たちまでが、お歳をめされてる。


なので、まぁ、僕が浮くこと浮くこと。

その日に限って、カーキのナイロンコートで行ってしまったので、

さらに輪をかける形で、浮くこと浮くこと。



…何というか、居心地がよろしくない。

星は、まぁ、そういうわけで (あと数十年経ったら、この評価は変わるはずです!) 。


ほし




さてさて、おそらく、多くの方が、


「松岡映丘って誰?!」


と、思ったことでしょう。

え~、ご心配なく。

それが普通の方の健全な反応です。


松岡映丘 (えいきゅう) は、大正から昭和初期にかけて活躍した画家。

彼自身の名前は、美術に興味のない方には、ピンとも来ないことでしょうが、

彼の兄の名前は、わりと多くの方に知られていると思います。

兄は、あの民俗学者・柳田国男。



美術史における松岡映丘の功績は、何と言っても、

平安朝以来の 『やまと絵』 を復興し発展させたことにあります。



と。

いきなり、 『やまと絵』 と言われても、よくわからないかと…


実際に、今回展示されていた彼の作品を観てみましょう。


《春光春衣》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-春光春衣


まぁ、要するに、こういう絵です。

古くから日本にあるようなスタイルの絵。


しかも、彼は、ただ昔の絵をそのまま復興させたのではありません。


《春光春衣》 を、実際に見てみると、

かなりキラキラとしていて、ゴージャスな一枚であることが、よくわかります。

映丘は、古いようで新しい、そんな 『やまと絵』 を描いたのです。



さて、この美術展。

一番気になったのは、松岡映丘の絵が4点しかないということ。

約50点ある出展作品のうちの4点。

いくらなんでも少ない。


“松岡映丘とその一門” なのに。。。

タイトルにもその名が登場しない杉山寧の作品は、8点もあったというのに。。。



いっそのこと、JAROにでも言おうかとも思ったのですが。

よくよく考えてみると、 「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」 も、ムツゴロウが見たいのでなく、ゆかいな仲間たちが見たくて見るわけで。

きっと、この美術展も、“その一門” の方が真の主役なのではないかと。


そう思い至って、“その一門” をメインに鑑賞していると、

そのうちの一人・橋本明治の作品が、非常に気になりました。


《月庭》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-月庭



“う~ん、この絵のタッチ、どこかで観たことあるような…?”


と悩むこと、数分。

ハタと気づきました!



“あ、yukimoneさんの絵のタッチに似てるんだ!!”



この太い線は、 “美術展へ行こう!” シリーズのカードイラストで、よく見ていました。

なので、橋本明治には、勝手に親近感を覚えてしまいました。



ちなみに。

親近感を覚えたついでに、

橋本明治について、いろいろと文献を漁ってみました。


すると、驚愕の事実が!


何と、彼はこの日本画の技法を、通信教育で学んだのだそうです。


すいません。通信教育をなめてました。

“ユーキャンを、はじめよう!”

そんなことを少し思った、今日の午後。




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