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1990年代前半の英国留学日記です。
書かれている内容はさも英国の常識、みたいな記述もありますが、あくまでも今から30年ほど前のことと捕らえてくださいませ。
現在の英国は随分変わっております。
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ある日、Japanese foodの話になったらしい。
らしい、と言うのは私がいないところで誰かと誰かの間で話題になった、と言う事。
おそらく仲良し日本人のQちゃんとSWマリアンヌだったのではないかと思う。
Qちゃんは大学時代も親元を離れて関西で一人暮らし。
自炊していたし、それ以前からもお料理は得意だったらしい。
「材料と場所があれば、振る舞えるのに」と言うような会話がなされたのだろう。
そこで
浮上したのが一軒家に住んでいるAさん宅。
なんだかんだ、ここである日鍋パ、すき焼きパーティが開催されることになった。
ただ・・・残念なことに、例のAさんの彼氏は気を利かせてこの日は帰ってこなかったので、ついぞ私達はAさんの彼と会う機会をもてなかった
この記事を書く前にそのときの写真を見て驚いたのだけど、鍋パのメンバーが!
・すき焼きリーダーのQちゃん、と、Mちゃんと私の日本人トリオ
・A&Bさんの日本人デュオ
・SWマリアンヌと仲良しのフレンチ、マリエレン
驚いたことにそこにあと二人!
・ジジ
・シュリン!
私は二人とも仲良しだけど、この二人のことを嫌う人も多く、この二人の間も少なくともシュリンはジジのことが大っ嫌いだ。
なのにこのパーティに来ているのはなぜだ?よくよく考えてみた。
確かこの企画、珍しく企画大好きSWマリアンヌ発案ではない。
だってAさん宅で開催だし、いくら気さくなSWマリアンヌでも「Aさんのお宅使わせてくれない?」とお願いするなんて、あつかましくて出来ないと思う。
たぶんQちゃんだ。
Qちゃんが鍋奉行だから、Qちゃんと同じクラスで仲良しのシュリンがまず、誘われた。
ジジは?
たぶんうちのランドレディだと思う。
「シュリもマリアンヌもそのパーティに行くなら、ジジも誘ってあげたらどう?
そうしたら私、生徒の夕食をその日は気にしなくていいし・・・」という感じの事を言った気がする。
映画かお芝居でも見て、外食してくるのに、と言ったような気がする![]()
そういわれるとSWマリアンヌのことだから、日頃お世話になっているランドレディのために何とかしてあげたいと思うはず。
かくて、ジジも誘うことになった。
ジジは食べたことのない日本食への不安と、宗教上いろんな食物の制限があるための不安がとてもあったようだが、珍しくSWマリアンヌが誘ったのと私の強力な誘いで参加することとなったのだ。
ジジの食事の問題・・・
すき焼きは牛肉を使うと言う事。
ジジは宗教上、牛肉は食べられなかった。
お鍋を二つ用意して、一つはベジタブルオンリーの鍋を作ったのでした。。
調味料などの食材は?
調味料は、ケンブリッジには自然食品のお店があって、そこでしょう油は調達できたのです。
お豆腐や麩も手に入り
30年前ですが、そこそこ大きな街だったことは、ラッキーでした。
野菜やお肉は本当に適当。
でも食材も、Aさんが休日に彼と一緒に調達しておいてくれたような記憶がかすかに。
結局私達、食材費もほとんど払わなかったのではなかったかなぁ。
もちろん支払いしたいから、計算して!と何度もお願いしたのだけど。
そんなに大したことないから、いいからいいから、と言われて←もちろんAさんがそう言うから・・・
すき焼き
甘いからどうかなと思ったけれど
案の定、外人的には微妙な反応でした。
特に正直者だけど気ぃ使いぃのジジは、「ただ驚いてるのよ、初めて食べる、生まれて初めて食べる味でしょ。まずいわけではないのよ、ただほんとに食べたことない味すぎて、びっくりしてるの」とのこと。
おはしの進みが悪かったので、この日はさぞお腹がすいたことでしょう。
シュリンも同じような反応だったように思いますが、大好きなQちゃんが一生懸命作ったお料理ですから、
「私はでも食べられるわよ、なかなかだわ。Qはすごいわね!」といって、がんばっていました。
いつもはトカティヴなSWマリアンヌも、「変わった味だけど、食べられないことないわ」といってがんばっていました。
ただひとり、フレンチのマリエレンだけは
器用におはしを使って、
「おいしいわ!おいしいわ!私は日本食が大好きなの。
パリで仕事をしているときも、仕事のあとに職場の仲間と日本食レストランへよく行って食べたりしたのよ。
だからおはしも抵抗なしよ。
日本食はヘルシーで大好き!
このお料理もおいしいわ。」
そういって、日本人並みにおいしそうに食べていました。
本当に上手におはしを使っていましたしね。
ちなみにマリエレンは、バリバリのキャリアウーマン。
もちろんこの語学留学も、自分のキャリアアップのため。
ファッションもメイクも髪型も雰囲気も持ち物も、すべておしゃれで「これぞ、パリジェンヌ」を匂わせる人でした。
すき焼きがお口に合う合わないに関わらず、私達はとてもとても楽しい時間を過ごしました。
シュリンもジジもマリアンヌも、皆いい顔して写真に納まっています。
ところで、写真を見てもう一つ大切な事実を思い出した。
フレンチのマリエレンも、ハウスチェンジで私のハウスメイトになったんだった!
そう、マリエレンもまた、ホストファミリーとのうまがあまり合わなかったようでSWマリアンヌの口利きで引っ越してきたのでした!
なるほど、SWマリアンヌ・私・マリエレンまで参加の鍋パーティ、ジジだけ誘ってあげないのはおばさん、一言物申すなのも当然です。
そうそう、そして
SWマリアンヌはマリエレンと夜はおしゃべりする事も多くなったので、私はそのことで気兼ねなくジジを一人ぼっちにさせないでいられるようになったのです。
すきやきの話ですが
ちゃんと卵も用意、もちろん生卵として使ったのですが・・・
これは日本人しか使いませんでした。
外人全員、それだけは気持ち悪くて(怖くて)食べられないと拒否されました。
さすがのマリエレンも、これだけは無理だった様です。
生卵って、食するのは日本人だけとは当時知りませんでした。
私達日本人は、久し振りのすき焼きで身も心もごっきげん!になりました。
すき焼き万歳!
読んで下さってありがとうございます~![]()
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