おはようございます
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1990年代前半の英国留学日記です。
書かれている内容はさも英国の常識、みたいな記述もありますが、あくまでもその頃の英国での普通、と捕らえてくださいませ。
現在の英国は随分変わっておりますので~
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クラスメートのカテューシャの話をといってましたが、ちょっと予定変更しますね![]()
ボーンマスの学校でも、エクスカーションでロンドンにミュージカルを観に行きましょう!というのがあって、このときに「キャッツ」を観に行ったのでした。
喜び勇んで申し込んだのですが、一つの心配事が・・・
それは、仲良しが誰も申し込んでいなかったこと。
でもどうしても本場ロンドンでキャッツは見たかった!
申し込み時点で友達が一緒でないことに関しては、「何とかなるだろう」と、軽く考えていた。
台湾人デビーは「ミュージカルとか私、興味ないの」と、剣もほろろ。
こんな時に調子いいけど、他に日本人は行かないかなぁ~と期待![]()
ふだん同じ日本人に寄り付かない私ですからね、いたかどうかもいまや思い出せないけれど、いたところでつるめるような感じではなかったはず![]()
別にミュージカル見るだけだから、一人でいいじゃん、と言われそうだけど
ロンドンに到着してから開場・開演時間までそこそこの時間があって、その間に時間的に夕食を食べておかなくてはいけない感じで。
しかしその頃の私にはまだ、そんなにロンドンの土地勘ないし、ましてウェストエンド(アメリカで言うブロードウェイみたいな劇場街)なんか前回の「ミス・サイゴン」で行ったきりで、あの時は人についていってるのでウェストエンドの周辺なんかまったく覚えておらず・・・
どうしたものかなぁと、バスに乗りながら考えていたのだけれど
バスの中では同じ国出身者同士で母国語でそれぞれ盛り上がっている。
日本人は特に目につかなかった。
そうこうしているうちにロンドンに到着して、あてもなく一人で歩いて夕食調達を考えた。
ソワレ(夜の部)を鑑賞の予定だったので空はすっかり暗く、ネオンの明かりが目に飛び込んでくる時間。
知らない街で、普通のお店(お洋服やさんとか雑貨屋さんとか普通の商店ね)はもう閉まってしまっている時間。
一人で夕食、どこへ行けばいいものやら。
あんなにいた同じ学校のエクスカーション組は皆、どこに散らばって行ったんだろう。
だんだん心細くなってくると同時に、お腹も空いてきて焦ってくる。
ウェストエンド周辺のレストランは、気軽に入れそうなファーストフードのお店は見つけられなかった。
焦りながらネオンの光る夜道を心細く歩いていたから、あるものも見えなかっただけかもしれないけれど。
たいていのこの辺りのレストランは、今から観劇に備えて腹ごしらえする人たちでにぎわっていて、彼らは皆この特別な日のために着飾った紳士淑女ばかり。
ふだん田舎の語学学校に通っている生徒達、バスに揺られてロンドンの大都会まで連れてこられて下ろされて、田舎者丸出しのろくでもない格好をしている。
ロンドンの特別に着飾った人が集うお店になど、どうして入れよう。
ドレスコードできっと門前払いだ。
近寄る勇気さえ無い。
途方に暮れてぼや~っと歩いていると、
開いているのか既に閉店したのかよく分かりにくい、照明が随分暗いお店、ただ派手なピンクのネオンがちょっと異様なファーストフードショップらしきお店をやっと通りの端に見つけた。
中にはお客がいるようだったので、オープンしているようだ。
そして!
ガラス張りの店内を外から見ると、エリフ見っけ!!
学校の休み時間の廊下やキャンティーンなどで、時々顔を合わせて挨拶やちょっとした会話くらいはする仲になっていた、トルコ人の女の子、エリフ。
エリフはやっぱり私より年下だけど、とても美人な女の子。
私より下のクラスにいたけれど、会話にそれほど困ることはなかった。
ゆっくり話せば会話はスムーズだった。
きれいな女の子はやっぱりお友達になりたいわーと思う私。
そして親日トルコ人だし、学校でもしゃべりやすかった彼女。
エリフは私よりはるかに(?)年上の女性と一緒に、店内にいた。
エリフも私に気がついて、手を振る。
私もそっちへ行っていい?と、外からジェスチャーで尋ねる。
もちろんよ!と言わんばかりのウェルカムジェスチャーで、エリフともう一人の女性が出迎えてくれた。
「あなたもキャッツ見に来たのね~」
「そうよ。シュリは一人なの?」
「そうなの、どうしても観たかったんだけど、私のお友達は皆興味ないか、既に一度見た子ばかりで。
食事に入れてもらえて助かるわ~。
この辺りは高そうなレストランしか見かけなくて、どうしようかしらと困っていたところなの。」
「私達も同じよ。そんなにたくさん食べたいわけじゃないのに、レストランしかなかったところにこのお店を見つけて・・・皆同じね。」
私も頷いた。
でも、「たくさん食べたいわけじゃないのに」、は、きっとお互い嘘だ。
やっぱりエリフたちも、ドレスコードを気にしたことと、ロンドンのまともな(ハイソな?)レストランに入ってどうオーダーするのか戸惑うかもしれないことを予測したときに、あの紳士淑女の扉を開ける勇気はなかったのだろう。
もう一人の女性は、シュリン、というやはりトルコの女性。
30代くらいの女性に見えたけど、中近東の女性の年齢は分かりにくい。
実際、エリフだって服装さえ変えれば私と同じくらいと言ってもなんら違和感のない顔つきなのだから。
シュリンも快く私を受け入れてくれて、気さくに話してくれた。
エリフよりもシュリンの方が、もう少し英語力は下だったかもしれないが、それでも女はおしゃべり。
なんだかんだ、3人はトカティヴだった。
「二人で楽しんでるところ、お邪魔してごめんね~」
「いえいえ、私達は大歓迎よ。
英語を話さなくちゃと思うけど、同郷同士だとどうしてもトルコ語を話してしまうでしょ。
シュリが加わってくれたら私達もずっと英語を話せていいわ~。
だから大歓迎よ」
その言葉がありがたかった![]()
キャッツを見た感想は以前書いたので、割愛。
超良かったです!!1人でも来て良かった!!
とにかくこの夜以来、一層エリフとシュリンとは学校で会うと話すようになった、かな。
そしてこのミュージカルの帰り道の事は、次のお話。
読んで下さってありがとうございます~![]()
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