こんにちは、アリゾナおばさんです。

 

 

 

先日の記事でご報告した通り、今回走ったフェニックスマラソンの結果は

 

3時間20分29秒

 

でした。

 

14年前、31歳の時に出した自己ベストを8分更新できたことはうれしいのですが、3時間20分切りという目標を30秒の差で達成できなかったことの残念さの方が大きいです。

 

 

でも、うれしい収穫もありました。

 

 

自信です。

 

もっとがんばってトレーニングすれば、もっと上にいけるという自信です。

 

 

これからどんどん暑くなるアリゾナですが、もっとがんばって3:20より上を目指します。

 

 

では、レースを振り返ってみます。

 

 

 

長くなるので、お時間のある方はどうぞ。

 

 

<当日朝>

 

朝食はバナナ1本と食パン1枚。

 

バナナ1本ですでにお腹いっぱい。

食パンは無理やり押し込む。

 

そして、腹痛予防まじないのオレンジジュースとパワーエイドドリンク。

 

はちみつ入りのエナジージェル。


大腿四頭筋にはテーピング(人生初テーピング)。

 

 

 

 

リバービューまでおじさんに送ってもらい、シャトルバスに乗りこむ。


まだ真っ暗な早朝(5時)だというのにバスの中は賑やか。

みなさんおしゃべりしたり、フラッシュをバチバチ焚いて写真撮影をしたり。

バスに揺られること40分。

 

 

標高630mのスタート地点に到着。

 

 

 

バスから降りようと、席から立ち上がったら、後ろの席の男の人が歯磨き中ポーンなぜまたバスの中で…。

 

 

フェニックスと言えども、2月末の夜明け前、標高630mの気温は氷点下。

 

去年は寒い格好で来てしまい、後悔したので、今年は厚着。

 

スタート10分前までストーブにあたりながら待つ。


 

 

前日までに立てておいた、わたしのレース計画はこの通りです。

 

大まかな目標としては、ネガティブ・スプリット!

 

前半抑え、後半上げる。

 

 

【最初の3キロ(下り)】

ウォームアップのつもりで心拍数をできるだけ一気に上げない

4:45〜4:50ペース

 

【次の3.8キロ(下り)】

ここも心拍数を上げず、脚を使わない

4:40ペースより上げない

 

【次の2.5キロ(上り)】

キロ5分まで落としても良し


 

ここまでで約10キロ


 

その後、体が温まり、可能なようなら4:40ペースまで上げる。

 

でも無理はしない。

 

【10〜15キロ】

4:40ペース

 

【15キロ〜ハーフ】

余裕があれば4:35までペースまであげる

無理そうなら4:40のままでも良し

 

【ハーフ〜32キロ】

4:35ペースまで上げる

 

【32〜37キロ】

 

休憩区間

それまでのペースを維持する

疲れたら少し落としても良し

ラスト5キロに備え、体力温存


【ラスト5キロ】

5キロレースだと思って残りの力を振り絞る

 

 


だいたいこんな感じです。

メモを持って走るわけではないので、完璧に覚えているわけではありませんが、なんとなく頭に入れてスタート地点に向かいました。

 

 

スタート地点には、こんなストーブがいくつもあり、火も焚いてあるので、なんとか寒さはしのげます。

{7FF96073-357C-4B6C-A352-914F3866D622}

 

{071731B5-00FD-48E8-BCDD-BC6C5E19BE3B}

 

中にはクイーンサイズぐらいありそうな毛布を体に巻いている人もいます。

{44DFA9C8-BF08-4B25-AB8E-77BD9DC3B51D}

 

{127C43B6-A9B8-4C21-9244-DBD42482CA8C}

 

{DAC4ED4C-A1B1-4BAB-896E-B7D39D81EC06}


国歌演奏と花火

 

 



荷物を預け、スタート地点に行くと、周りには3:15や、3:25のプラカードを持ったペーサーの姿が。

でも、今回はペーサーのことは気にせず、体感重視で自分のペースで走ることにする。


午前6時

 

<スタート〜6.8キロ>


カウントダウン、花火の合図と同時にワクワク・ドキドキを胸に走り出す。

ここは気をつけないとスピードが上がってしまうところ。
できるだけ抑えて走る。

あ〜楽しい!

楽しくて楽しくて夜明け前のまだ暗い中をニヤニヤしながら走る。


走りながらふと、


"あれ?もう1キロ過ぎてるころじゃない?"
"ピピッって鳴らないぞ"

左手首のガーミンに目をやるとポーン
暗すぎて何も見えないゲッソリ

 

"明るくするボタン、どれだったっけ?"

 

"でもヘンなボタン押して、ガーミンが止まっちゃったらイヤだな〜"

 

と、そのまま距離もペースも確認せずに進む。

 

 

すると思い出す。

 

"あ、昨日の夜、1キロ毎のオートラップ、OFFにしといたんだった"笑い泣き"

 

 

さらに進むと、周りのランナーたちから一斉に「ピピッ」と鳴る。

 

"1マイルだな"

 

近くを走るランナーの会話が聞こえる。

 

"いくつだった?"

"7分30秒"

 

 

それを聞いて、1キロあたりのペースに換算しようと試みるも、もともと算数は大の苦手のおばさん、3分間ぐらい頭の中で四苦八苦した末、走りながらの計算はやっぱり無理だと判断。

 

計算は諦め、そのまま進むことにする。

 

4〜5キロも進むと、同じようなペースで走る人たちで固まるようになる。

 

きっと同じような目標タイムを持っている同志たち。

 

うっしゃ〜、わたしもがんばるぞ〜!

 

と、思っていたら、左足の足首近くに違和感。小さな痛み。

足首が痛くなったことなんてないのに、なんだ?

 

そこではっと思い出すのが、前夜のできごと。

 

寝室の電気を消し、寝床に向かって歩いているとき、すでに横になっていたおじさんの足を踏んづけてしまいました。

 

おじさんは悲鳴をあげ、足からはバキバキ!とすごい音がしたので、踏んだわたしも驚いて飛び上がってしまったのですが、

 

"ごめんね〜、痛かったでしょう。でも(翌日マラソンを控えている)わたしの足をおじさんが踏みつけるよりはよかったよね!ウシシ"

 

と、あまり反省している様子のない謝罪の言葉が悪かったんですね、きっと(バチ当たり)

 

おじさんの足を踏んだときに、わたしも軽く足をひねっていたようで、ここに痛みが出てしまいました。

 

おじさんの足を寝床で踏んづけたことなんて、今まで一度もないのに、本命レースの前夜に踏んづけてしまうとは。

 

でもこの足首の痛みは、まだ小さな「タネ」のようなもの。

大きく育つことのないよう祈るような気持ちで走り続ける。

 

 

 

まだ暗いのに、たくさんの人が沿道で応援してくれている。

 

"Good job!" には "Thank you!"で答え、奇声には奇声で答える。

 

 

 

<6.8〜9.4キロ>

 

登りに差し掛かる。

 

ってことは、5キロ地点はすでに過ぎてるってことだ。

 

5キロごとにラップを切ろうと思っていたのに。

 

 

 

"5キロの表示、暗くて見落としちゃったか?"

"もしかしたら、この大会、キロ表示はないのかな"

 

まぁいっか。

もともと数字は苦手だし、こうなったら、今日はガーミンが刻むタイムには最後まで目をくれないぞ。


5キロ毎の通過タイムに一喜一憂したり、目標タイムよりどのぐらい速いのか(遅いのか)確認するため、苦手な計算で頭の中をグチャグチャにしたりせずに済むと思うと、気が楽になる。

2.5キロ続く上り坂は、ペースを落とす。

周りのランナーたちも同じような感じで落としているので、ランナーの流れは変わらず。

この上り坂は、レース前の計画としてキロ5分ペースまで落ちてもびっくりしたり慌てたりしないことに決めていた。

日の出も近くなり、ガーミンの表示が見えるようになる。

それでもタイムには目をやらず、ペースのみをチラッと確認。


するとやっぱりキロ5分前後。

慌てず、落ち着いて走る。


それよりも気をつけたのが心拍数。

160を越さないようにする。

越しそうになったらペースを緩める。


レース序盤から乳酸溜めたくないですもんね。

しかし、この上り坂の区間、北側の山のてっぺんから吹き降ろす風が冷たい。

わたしは、下は7部丈タイツ、上はTシャツの上に、途中で捨てるつもりの長袖フリースを着て、手にはウールの手袋をはめていましたが、それでも風が吹くと、手袋と袖口の間から顔を覗かせている素肌が一気に凍てつきます。


かわいそうに、スタートからずっとすぐそばを走っているパープルシャツの男子は、手袋もしていなければ、長袖でもなし。

走りながら、体の前で交差させた両手で両腕をスリスリしている。

上り坂は、すぐ前の地面を見つめ、体を前傾させ、腰を入れ、できるだけ脚を使わないようにしながら進む。


上りもてっぺんに差し掛かり、沿道で応援していた人の

"上り坂はもう終わりだよ〜!"

の声に、周りのランナーたちの間から


"Woo-hoo!"

の声が上がる。



<10〜18キロ>

てっぺんを過ぎて、今度はなだらかな下り。
自然とペースも上がる。

スタートしてから一時間、太陽も昇り、だいぶ暖かくなる。

相変わらず近くを走っているパープル男子も、もう寒そうにはしていない。

わたしも体が温まってきて、調子が上がって来る。

体の声に耳を傾けながら、無理せず気持ちよく走れるペースで進む。



マイル9の表示、14キロ過ぎか(この程度の計算ならできます)


"去年はこの辺りですでに太ももがパンパンだったな〜"

でも今年は快調!

このままどこまでも走れそう。

"足首の痛みは少しずつ大きくなっているけれど、ひょっとしたら、今日はこのまま最後まで気持ちよく走れちゃうかもしれないニヤニヤ"

と皮算用をしていたらニヤニヤが止まらなくなる。


ニヤニヤしながら走っていると、去年楽しい気分にさせてもらったレッドモント・ドライブに入る。

この通りにはランナーへの応援メッセージが書かれたボードが、1キロぐらいに渡って何十枚も並んでる。



アメリカらしく、ユーモアを交えたものが多く、走りながら笑ってしまいます。

Find a cute butt and follow it!

 

Did you pay for this?

 

Worst parade ever.

 

At least, you're not at work!

 

If you can read this, you're not running fast enough.

 

You are NOT almost there.

 

May the course be with you.(スターウォーズのパロディですね)

こんな感じで、本当に応援するつもりがあるのかわからないような内容もありますが、ユーモアそのものが応援になるんですよね。
 

 

わたしが思わず声に出して笑ってしまったのがコレ。

The first person who did this died!



そして応援ボードが終わるところには、このレースでいちばん賑やかなエイドステーション。

高校生たちが大声で応援しながら、ゲータレードや水やジェルを手渡してくれる。

走りながら、着ていたフリースを脱ぎ、ゴミ箱に向かって投げると、大歓声が上がる。

若いパワーをもらってさらに調子も上がり、いいペースでどんどん進む。

時折目をやるガーミンのペースは4:35。

いい感じ、いい感じ。

脚も心肺もまだまだ余裕あり。


前にはあのパープル男子。

彼がいいリズムで走っているので、意識して彼の後ろにつく。

いい感じ、いい感じ。

いいペースのまま、レッカーロードを南下し、マクドウェルロードを西に曲がると、簡易トイレ4つ並んでいるのが目に入る。

その瞬間

"あ、トイレ行きたい"

と思うも、(勝手に)ペーサーになってもらっているパープル男子が先に行っちゃったら困る。

"ここはパスか"

と思っていたら、パープル男子含む3人が、簡易トイレにいっぺんに飛び込む。


残りの一つを見ると「空き」になってる!

 

チャンス!


慌ててその最後の一つに入り、慌てて用を足す。

慌てて外に出て、あたりを見渡すも、パープル男子の姿は見えず。

"あ〜、もう行っちゃったのか"


ペーサーを失ったことで軽くパニックになりながら、パンツとタイツを整えていたら(?)、背後から前に出て来た人がわたしの方を振り向いて満面の笑顔ウシシで親指を突き出すグッ
 

 

パープル男子!
 

 

恋に落ちそうになりました。

 

 

 

 

話が逸れてばかりで、ごめんなさい。

 

つづきます。