
【ネガキャンの手法】
5月18日に、松井健という人が、高市陣営のために対立候補のネガキャン動画を大量に作ってSNSで拡散していたということを、No Border Newsという生配信番組で告白したというので、大騒ぎになっている。
この人は、立命館大学の情報工学出身で、ソフトウェア開発などをやっていた人だった。2018年から経産省のプロジェクトをやっていたということだから、そこで政党と関わりができたのかもしれない。neu(ノイ)という会社の代表をやっていて、しばらく前に騒ぎになっていたサナエトークンのことでも、この人がすべて自分が勝手にやったことだと名乗りを挙げていた。
それで今度は、ネガキャン動画を拡散したことで、それもすべて自分の責任だと説明したのだ。このことについては、いろいろなことが言われているけれど、トカゲのしっぽ切りだろうという説がしきりだ。
それで、松井健がNo Border Newsで証言している動画と、そのことについて関わりを否定している高市早苗のインタビューの動画からスクショを撮って、ニュートラルな意識で真相を読み取るグループにアップして、メンバーにリーディングしてもらった。
事の詳細を知らなくても、画像から読み取っただけで、かなりのことがわかる。いや、事の詳細を知らない方が、精確に読み取れるくらいかもしれない。そうやってニュートラルにリーディングしておいてから、報道されている情報を突き合わせてみると、真相はあらかた読み取ることができる。
高市首相の画像からは、この人が嘘を言っていることは、割りと明白に見て取れる。いわゆる白ばっくれている人の顔そのものだからだ。しかし、悪ぶれているところもないのは、いつものように白ばっくれていれば、当然まわりが揉み消してくれるものと思って、それを信頼しているようだ。自分でやったというよりは、誰か背後ですべてを操っている人物がいて、その人の指示通りに演技をしているように見える。自分の意志でやっているのならば、罪の意識を隠しているようなところがあって、悪びれたところがあるものだからだ。
松井健の画像からは、何だか苦しそうに話しているのが見て取れ、何かを隠しているのがわかる。しかし、まったくの虚偽を話している人のような、お面をかぶったような感じがないところからして、話していることのほとんどは事実なのだろう。政権の人々に迷惑をかけてしまったと謝罪しているのだけれど、本当に悪いと思っている人の顔でもない。といって、責任を取らされていることに怒りを感じている風でもない。むしろ、何かを悔やんでいるようだ。しかし、それは悪事に加担してしまった悔いという感じでもなく、このような事態になってしまったことについて、自分の甘さを呪っているように思える。
彼の証言によれば、2025年の自民党総裁選のときには、対立候補の小泉進次郎や林芳正を中傷する動画を作り、衆院選のときには中道改革連合の有力候補などのネガキャンの動画を大量に作って、国民の大勢が批判しているかのように見せかける工作を行っていたということだった。AIを使って、毎日100以上の動画を作って、それを20台のスマホで60の偽アカウントを作り、SNSで拡散していたそうだ。
実際、AIを使えば、こうした動画はものの数秒でできてしまうわけなので、扱い方に慣れている人ならば、毎日大量に動画を捏造することも可能なのだと思う。スマホ20台でそれぞれメールアドレスを作り、3つずついろんなSNSでアカウントを作って、それで拡散するわけだ。選挙のときには、クラウドワークスなどで情報操作要員を募集していたから、そういう人たちがまたいくつものアカウントを使って、その動画をシェアし、コメントしまくっていたのだと思う。それで、中道候補を支援するポストには、ものすごい数の批判コメントがつき、ネガキャン動画が貼られまくるという状況ができていたのだ。
松井健の表情を見ていると、この人はこうしたことを、まったくプラグマティックに考えていたように思える。ある目的を遂げるために、最も安上がりで効率的な方法はと考えて、絶妙な解決策を考えだしたといったところなのだと思う。頭の切れる優秀なプランナーといった風だ。彼は、仕事の腕に自信があり、それが認められて声がかかったことに自負の念を感じていたように見える。それで、やり手スタッフとして、ともに働いているつもりだったのに、いきなり裏切られ、責任を背負わされるハメになった、といった風に見える。
やっていることが本来は悪いことなのを知らなかったわけではないのだろうけれど、彼の様子にも悪びれたようなところがなく、彼としてはお客さんの要望を満たそうとして、一生懸命に動いていただけといった風に見える。それがこんな風に裏切られるのだと、驚いているように思える。政治権力者に見初められて得意だったけれど、政治権力者というのはこんな風に裏切るものなのだ、と呆然としているようだ。
選挙のあと、スマホ20台で作ったアカウントはすべて削除したのだそうで、だからネガキャンの動画はSNSには一つも残っていない。そうやって見事に証拠隠滅したわけなのだ。実に巧妙に作られた計画だ。
高市早苗の秘書がズームミーティングやメッセージで、次は誰をネガキャンするように、といった風に指令を出していたのだそうだ。それで安住淳、馬淵澄夫、海江田万里など中道改革連合の有力候補がネガキャンの対象としてやり玉に挙げられた。
安住淳は、移動中の車内でクリームパンを食べながら足を組んだとか、真冬の街頭でポケットに手を入れてスピーチしたから無礼者だとか、わけのわからない理由で叩かれていたけれど、あれもすべてはこうしてネガキャン指示が出て、AIで作っていた動画だったのだ。それが何百と作られて拡散されたおかげで、まるでそれが日本の常識でもあるかのように人々が思い込むまでになっていた。まさにCIAのモッキンバード作戦みたいな手法を使っていたのだ。筋が通らないことでも、何回も聞かされていると、同じことを自分でも言い出すくらいに思い込んでしまうという心理を使って、人々の思考を狂わせていたわけだ。
そうはいっても、安住淳は選挙区では絶対的に支持が高かったし、高齢者の多い選挙区だったから、SNSのネガキャンで支持者が減って落選したとは思えない。当選した自民党候補は若い女性で、選挙区のことはほとんど何も知らないような人だった。おそらくは、開票サーバーを操作して、選挙結果を捏造したのだろう。SNSでのネガキャンは、支持率を下げるためというよりも、捏造した結果を不自然に思わせないようにするためにやっていたのだと思う。
実際それで、選挙が終わったあと、中道改革が負けることなどは、最初からわかっていたようなことだった、と多くの人が言い出した。しかし、あれは本当ではなかったのだ。大量のネガキャン動画を作って落とさなければならないほど、有力な相手だったということなのだから。
ネガキャン動画を作っていたことについて、大手メディアはほとんど報道していないらしいけれど、ともかく国会でも取り上げられ、SNSでもさかんに動画が出て、ようやく表に出てきたといったところだ。先日は、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワが、記者会見でNHKの記者に、日本の報道はロシア外務省が招待した学生寮の爆撃の現場への取材にも来ないし、この数年間毎週のブリーフィングにも一度も来ない、と叱りつけたことが話題になっていたけれど、もう情報操作にやられて黙らされている時代は終わったということなのかもしれない。
すると昨日は、プーチン大統領も、ロシアのドローンがルーマニアを攻撃したという話について、あれはフォン・デル・ライアンが作ったプロパガンダで、実際にはウクライナのドローンだったと言い返していた。今までなら、表向き合わせて、オブラートに包んだような言い方していなかったのが、もうストレートに叩き返しても大丈夫になったのだ。嘘が支配する時代に、いよいよ終わりが来ているということのようだ。
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