私たちは、自分の意思で判断していると思っています。
でも、本当にそうでしょうか。
最近読んだ認知心理学の最新エッセイでは、
人は「事実」ではなく、自分の思い込みや感情に
大きく影響を受けて判断していることが紹介されていました。
例えば、
損をしたくないという気持ち。
自分が信じたい情報だけを集めてしまう傾向。
目先の安心を優先してしまう心理。
こうした認知バイアスは、仕事、お金、人間関係、
そして人生の重要な決断にも影響を与えています。
興味深かったのは、認知バイアスを減らす方法です。
記事では、マインドフルネスや
「自分の思考の癖に気づくこと」が、
判断の偏りを和らげる可能性を紹介していました。
私自身、この内容を読みながら強く感じたことがあります。
29年間、2万人を超える方々の「声」と向き合ってきましたが、
人は「何を話すか」よりも先に、
「どんな状態で話しているか」が声に現れます。
不安の中で出した答え。
焦りの中で決めた決断。
恐れから選んだ道。
本人は冷静だと思っていても、
声はその背景を静かに伝えています。
だから私は、良い判断とは「たくさん考えた結果」
ではなく、「自分の思考や感情の癖を理解した上で
選んだ結果」だと思っています。
AIは情報を整理し、選択肢を提示してくれます。
しかし、自分が何に恐れ、何に惹かれ、
なぜその選択をしようとしているのか。
そこを理解できるのは、今も人間だけです。
AI時代だからこそ、これから本当に価値が高まるのは、情報量ではなく「自分を理解する力」なのかもしれません。
参考
Aeon
How to offset your brain
2026年7月9日公開
あなたは、大切な決断をするとき、
自分の思考の癖を意識したことがありますか?



