色々とめんどくさい

じいちゃんと違って

 

ばあちゃんの方がおとなしく素直だ。

 

認知症初期の頃には

本人もまだら状態に不安を覚えるのか

 

 

時々思い出したように

覚醒(一時的に以前の状態に戻り不穏になること)

することもあり

 

目が離せなかったり

手はかかったりはするものの

 

じいちゃんの面倒をみるよりは

どんなにか気持ち的に楽。

 

先の腰椎骨折事件が起きる前から

 

 

介護拒否にさいなまれつつも

じいちゃんでは出来ていないばあちゃんの世話を粛々と。

 

一方じいちゃんに関しては

『アンタは自分のことは自分でやれや』のスタンスが

自然と出来上がっていった。

 

そして骨折後

じいちゃんは2階魔窟

ばあちゃんは1階居間と

居室が分かれたこともあり

尚更その傾向は強くなっていくのである。→

 

やがて

じいちゃんの(ばあちゃんに関する)介護拒否は

なりを潜め

ワタシのペースで実にやり易くなった。

 

ばあちゃんの世話から解放されることとなった

じいちゃんの中で

 

 

あしゅらさんは『はな子の世話をしてくれる人』という

意識が出来上がったのも好都合だった。

 

そのためには

自分はなるべく世話をかけてはならない。

 

魔窟で起きていることにはなるべく目をつむり

必要最低限のことしか手を出さない。

 

もちろん

じいちゃんの病気も同時進行で進んでいく。

 

 

だんだん思うように動かなくなってきた身体に

 

プライドの高い彼は「すまんがやってくれ」が言えない。

こちらもそれが分かっているけど

関わればその先にまた新たな厄介が生じることも

重々分かっている。

(要求がエスカレートすることも含めて)

 

とにかく離れていることが一番。

 

だから

じいちゃんのツッパリをいいことに

じいちゃんに対しては

『独居の要介護者より多少はマシ』

・・・正直それぐらいのことしかやってなかったと思う。

 

 

逃げ場がなく

いつまで続くか分からないW介護の毎日に

介護者自身の精神的安泰と

疲弊緩和の観点から

厄介を遠ざける。

 

簡単に言えば

ばあちゃんの方ばかり向いて世話することで

ストレスの元となるじいちゃんから遠ざかる。

 

 

ばあちゃんの存在は

そのための盾。

 

崩れそうで微妙なバランスを保つ。

 

今思えば

そんな毎日だったのでありました。

 

 

 

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