子どもが小学生だったころ

近所の同級生のお母さんからこんな話を聞いた


13番さんのあな ―介護家庭の日常―


そこのお宅は姑さんを早くに亡くし

舅さんと同居していたのだが


まだ子どもが赤ちゃんだった時のこと

彼女が急用で出掛けなくてはならなくなったらしい。


やむなく舅さんに


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

そう頼み

大急ぎで用事を済ませて帰ってくると

玄関に入るや否や


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

家の中から赤ちゃんの火のついたような泣き声。


え?何がっ?

彼女が慌てて

赤ちゃんの元へ飛んで行ったらば・・・




13番さんのあな ―介護家庭の日常―


「おじいちゃん、真っ赤な顔して泣いてる赤ん坊

 

腕組みしたままジッと『見て』たのよぉ!」



ワタシもよくお会いしたことのある

そのコワモテのおじいちゃんの姿を想像すると

おかしくて、おかしくて・・・。

申し訳ないけど大笑いしてしまった。



まあ、これは極端な例だけど

『見守る』ってのは案外難しい。


常時忍耐。

時には臨機応変な対応も迫られたり。



ばあちゃん

腰椎を圧迫骨折したのち

幸い寝たきりになることもなく


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

曲がりなりとも自力で歩けるようになってくれたのは

感謝感謝である。


介護する側の立場からいえば


立って歩けるか否か


13番さんのあな ―介護家庭の日常―


ご飯が自分で食べられるか否か


そういう何でもない日常の動作ができるかどうか

これが負担を大きく左右する。


出来ることならずうっと最後まで

自分で歩いて

自分で食べてもらいたい。


そのためには

本人の努力と

周りの忍耐は不可欠。


放っておき過ぎても手助けしすぎてもいけない。



骨折以来デイサービスの送迎は


13番さんのあな ―介護家庭の日常―


ずっと車いす対応。


骨折の治療も一段落

手引きで十分歩けるようになったころ

デイサービスかめさんのスタッフに


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

頼んでみたこともあったが


電話で返ってきた回答は



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

『否』だった。


デイサービス側の事情も分からないではない。


大事な利用者をケガさせてしまっては大変だし


ばあちゃんはたくさんの利用者の中のひとりなのだ。

その人だけに気を向けているわけにはいかない。


ばあちゃんの歩行状態が今以上に改善されることは

まず考えられないから

それ以降

自力歩行での送迎をお願いすることはなくなっちゃった

けどさぁ・・・。



良くて現状維持

ちょっと怠ると急降下。

生きていくのって大変だぁ。



見守る側のワタシ


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

手は出しません



13番さんのあな ―介護家庭の日常―


勝つまでは(ナニに?)







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