毎月13番さんがお世話になってる歯医者さんは

待合室、診察室が2階にある。


階段を上がらないと行けないワケで。


それも狭い敷地に建っているため

階段はおっそろしく急。

足の不自由な通院者のために

階段昇降機が付いている。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

市内に歯医者はゴマンとあるのに

どうしてあえて困難な歯医者に通うのか

未だに理解に苦しむのだが

(家から車で20分以上かかる上

 駐車場が医院の近くにない。)


二人がまだ元気な頃から通っており

年を取ってからあえて習慣を変えることは難しい。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―


送り迎えをするのはワタシなんだがな。


歯医者は

特に相性が関係するので分からんではないが・・。



最近は1か月に1回の診察だからいいけど


ワタシが送迎するようになった当初は

週一の通院だった。


たびたび1時間近く待たされるのはたまらない。


そこで、行きだけ送って行って

帰りはタクシーで(最初の頃はバスで)

帰ってきてもらうことが慣例だったが



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

ますます『進化』する13番さん。

状況によって対応も変えねば。


車から降ろして

「ほな、気を付けて!」と

帰ってくるわけにはいかなくなった。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

通りから歩道を横切って

歯科医院の入り口まで誘導。


医院はちょうどバス停の真ん前なので


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

車をずっと、停めておくわけにはいかない。


いつもは

インターフォンで階上の看護師さんに知らせると

車を駐車場へ移動させに行くのだが


先日は看護師さんが忙しかったのかな?

すぐに応答がなかった。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

この昇降機は一人乗り。


仕方ない。

まずは、ばあちゃんだけ乗せて

上げる準備をしようかな?

と思っていると

ばあちゃん、

何の迷いもなく、階段を上っていこうとするではないか。


「え~っ?ばあちゃん、昇降機使わなくていいの?」

と聞くと


「あー。大丈夫だ。」

と、ずんずん。



13番さんのあな ―介護家庭の日常―

それだけで

今までどうやってここを上がっていたのか

ピピピ~ンと想像がついちゃったよ。


昇降機を使うのは

じいちゃん。


ばあちゃんはいつも自力で上がっていたようだ。




歩行能力は双方同じくらい。


じいちゃんは早く歩けるけど安定しない

ばあちゃんは歩みは遅いけど、転倒したことはない。


さて、どちらが使うのが妥当か?


どちらとも言えないけど

1人ずつ運搬するという案はないのか?


入口には

もう一個イスがおいてあるんだからさ。

ひとりは待っててさ。


あ~。
待てない老人には無理な話か…。


そうこうしているうちに

ばあちゃんは急な階段を這うように2階へ。


看護師さんもやっと下りてきてくれたので

じいちゃんの昇降機はお任せして

ワタシは車に向かった。


とにかく、狭い入口と階段なんでね。

おデブは居場所がないのさ。




車を駐車場に持って行きながら

イロイロ考えちゃったよ。


おそらく

二人が辛うじてこの歯医者に通えるうちは

ここにお世話になるだろう。

果たしていつまでなんだ?

(ホントは今でも無理なんだけど)


わが家の13番さんの魔窟も

2階にあるのが不思議・・・と再三言われながら

未だ二人ともそのまま。


でもさっきみたいな場合


13番さんのあな ―介護家庭の日常―

毎日の様に階段を使ってるからこそ

13番さんのあな ―介護家庭の日常―

ばあちゃんは2階まで上っていけるのだ。


当方にとって都合の良い『2階』ではあるが


もし、階段の上り下りのない生活だったら

ばあちゃん、上がろうともしないだろうし

階段を上がることすら忘れちゃってるだろうね。




時々耳にする


バリアフリーの建物に慣れてしまうと

街なかの何でもない段差につまづき易くなる

という話。




それ


あると思います。







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