高校二年の夏、同級生が亡くなりました。

元気なサッカー少年だった彼は、急性白血病で驚く速さで病気が進み亡くなりました。

私は彼とさほど接点はなかったのですが、何故か彼のことはずっと大切な存在です。

高校二年の一学期の終業式の日。

ホームルームが終わって、階段を降りていた私の横をすごい速さで駆け下りて行った彼。

いつもなら、

「バイバイ」って、言うのに

その時、私は、

「また二学期に会えるから」と、

バイバイを言わなかった。

今でも、駆けながら階段の陰に消えていく彼の姿を鮮明に覚えています。

「また」は二度と来なかった。


次に、彼に会ったのは彼のお葬式でした。

あんなに悲しみに包まれた葬儀は今のところ経験したことはありません。


沢山の制服を着た同世代の子たちが嗚咽を漏らしながら泣いていました。


普段は見ることがない、友達の涙も見ました。

彼は交友関係が広く、世代を超えた友達が沢山いたようでした。

明るくて、やんちゃで、お調子者。

私の中での彼はそんな印象です。

彼が亡くなった年の夏休みの最後の日。

彼は、私の夢に出て来てくれたのです。

泣きながら、彼に悲しみを伝える私とは反対に

彼は笑ってニコニコしているだけでした。

いつもと変わらない彼は、茶色のトートバッグを肩にかけ、私の隣を駆けていきました。

今思えば、お別れを言いに来てくれていたのでしょう。


それから、時を重ね

もう、10年以上経っていました。

その間も、私は夏がくるたび、彼の誕生日を迎えるたびに

心の中で

「〇〇歳になったね。」とか

「〇〇が結婚してお父さんになったんだよ。」とか、近況報告のようなことをしていました。


彼が亡くなってから、何故か時々

メッセージをくれていました。

そんなに仲良くなかった私に(笑)

先日、お客様より「ペリドット」の話を聞いて。

ペリドットは8月生まれの私の誕生石でもあります。
そして、亡くなった彼の誕生石でもあるのです。

気になって、私はペリドットを購入しました。
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そしたらね、

買い物に行って、帰りの車で

彼のことをまた思い出したのです。

彼のお葬式の日の彼の想い。

そして、高校の卒業式の日、彼の卒業式もしました。その時の想い。

ご家族への想い。

色々なものが伝わって来て、涙がとめどなく流れました。


ふと感じたのは

彼自身も一区切りついたんだ、ということ。

「ありがとうね。もし、私があなたのご家族に伝える機会があったらちゃんと伝えるからね。」と彼に送りました。

帰って、彼の誕生日石を調べました。

奇しくも、彼の誕生日は彼のお葬式の日でした。

そんなこともあり、私は彼の誕生日を覚えていたのです。

そしたらね、彼の誕生日石は

ペリドットだった。

ペリドットって、「女神ペレの涙」と言われています。

でも、私はペレって聞いたらサッカー選手が浮かぶのです(笑)

サッカー少年だった彼を、また思い出して笑ってしまいました。

16歳という若さでこの世を去った彼。

後悔も未練も私が想像できないほどあったでしょう。

生きていれば、なんでも出来るし何にでもなれる。

やりたいことをやり抜いて。

好きなように自由に生きて。


重くて、熱くて、優しいメッセージでした。

思えば、様々なタイミングで

私は彼の死を思い出していました。

彼は、残された人たちが

今を精一杯楽しく生きることを望んでいると思いました。

他人の生き方や、価値観、悲しみや苦しみと
自分自身の生き方、価値観、悲しみや苦しみを比べるものではないと思います。

でも、私はいつも彼が生きた人生を想うのです。

そうすれば、私の苦しみや悲しみは点で及ばないと思うし

彼の命に敬意をもって、恥じないよう自分を生きようと思うのです。

彼が「こんなこと書かれたら、なんか恥ずかしい。」と照れて笑っている気がします。

あなたの今が、楽しくありますように。
想いを乗せて。