あなた詩人 寿の気付き 文豪トルストイ没後100年
2010年09月04日 22時00分 発行
今年はトルストイ没後100年
東洋人として唯一 モスクワのオペラ劇場に所属している
平岡貴子さんをお手伝いしたのは去年の5月
モスクワから劇団を呼び
前橋テルサでオペラ
「戦争と平和」
を公演した。
1910年秋の寒い日 82歳のトルストイは
「生涯最後の日を孤独と静寂の中で過ごすため、俗世の生活から去る」
と妻に書き残し田舎の駅舎で病に倒れて亡くなった。
このニュースは世界中を駆け巡り日本人にも強い衝撃を与えた。
9月11日から公開される映画
「終着駅 トルストイ最後の旅」
は文豪の謎の死に迫る。
トルストイは矛盾多き人生だった。
国家、教会、私有財産、性欲などを否定したラジカルな人。
しかし
性欲を否定しながら13人もの子供を産ませたり、
世界平和を唱えながら家庭の平和さえ実現できない矛盾の人だった。
レフ・トルストイ
「幼少時代」で文壇デビュー
「戦争と平和」
「アンナ・カレーリナ」
で世界的名声を得る
しかし
「懺悔」
という作品でそれまでの著作や人生を自己批判。
初めての家出を試みるが引き返す
「復活」
を発表
ロシア正教会破門
家出し駅舎にて死去
トルストイの文学は細部が鮮やかで多面的で複雑だ
ドフトエフスキーが青春の文学なら
トルストイは成熟した大人の文学のようなものである
9月25日
日本トルストイ協会で
「トルストイの問いかけるもの」
11月には
昭和女子大学で
「トルストイとは何か」
のシンポジウムも開かれる。
秋の夜長に
読書の秋に
没後100年のふしめに
トルストイを読んでみるのもいいですね。