最近は、未来に希望が持てないような
ニュースばかりですね。
でも、日本って、凄いですよ!
原料(石油の中のナフサ)
が入って来ないと
プラスチックが作れない!
という問題に直面していますが、
そんな石油依存でなく、
本来捨てるものを、
貴重な資源に変える
研究がなされていました。
タイムリーな事に、
論文が4月10日に
発表されています。
■論文■
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jafc.5c16625
まだ実用化には、至っていませんが、
この発想が凄い事と、
前回の記事に続いて、
本来不要とされていたものが、
貴重な資源になるって、
本当に素晴らしい事です!
とても分かりやすくまとめられて
いるXの投稿があるので、
こちらを転載&イラスト等を追加
させていただきます。
ありがとうございました。
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製紙工場から出る廃液、ずっと「ただ燃やすだけ」だった。
— russianblue (@russianblue2009) April 11, 2026
それが今、生分解性プラスチックの原料に変わるかもしれない。
長岡技術科学大学などの研究チームが2026年4月に発表した成果です。
まず背景を整理します。
紙を作るとき、木のチップを薬品で煮て繊維を取り出します。… pic.twitter.com/TiNrwEAmOC
製紙工場から出る廃液、ずっと
「ただ燃やすだけ」だった。
それが今、
生分解性プラスチックの原料に
変わるかもしれない。
長岡技術科学大学などの
研究チームが2026年4月に
発表した成果です。
※新潟県長岡市にあり、大学に寮完備。
まず背景を整理します。
紙を作るとき、
木のチップを薬品で煮て
繊維を取り出します。
その工程で出る真っ黒な廃液を
「黒液」と言います。
黒液にはリグニンという物質が
大量に溶け込んでいます。
リグニンとは、木を硬くする
「接着剤」のような天然成分です。
木の重量の20〜30%を占めるにも
かかわらず、製紙工場では
今もほとんどがボイラーで燃やされ、
熱エネルギーとして消えています。
宝を燃やしていた、
という表現が正確です。
研究チームは
SYKー6株
という細菌を遺伝子工学で
改良しました。
この細菌にリグニンを食べさせると、
PDC(2-ピロン-4,6-ジカルボン酸)
という化合物が生産されます。
PDCは生分解性の
高機能プラスチックを作るための
原料になります。
つまり
廃液→細菌→プラスチック原料
という変換ルートが確立されました。
驚くのは収率です。
スギの黒液を使った実験では、
理論値を超える
135%という数字が
出ました。
なぜ100%を超えるのか。
細菌が、これまで科学者が
把握していなかった
未知の化合物まで分解して
原料に変えてしまうためです。
研究の過程で
新しい遺伝子desYも発見され、
リグニン分解の仕組みの理解も
同時に深まりました。
この技術が持つ意味を、
生活に引きつけて考えます。
日本のプラスチックはほぼ全量、
石油から作られています。
石油は輸入依存。
価格は地政学リスクで乱高下します。
中東情勢が緊迫すれば、
ペットボトルからレジ袋まで
連鎖的にコストが上がります。
食料と競合しないバイオマスを使った
国産の代替ルートは、
エネルギー安全保障の観点からも
意味があります。
従来のバイオプラスチックには
弱点がありました。
トウモロコシやサトウキビを
原料にするため、
食料生産と土地・水を奪い合う
という批判です。
製紙廃液は純粋な廃棄物です。
食料と競合しない。
日本の製紙産業が毎年生む
黒液を使えば、
安定した原料供給も
視野に入ります。
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もちろん課題はあります。
実験室での成果と工場規模での
量産はまったく別物で、
コスト競争力の実証には
数年単位の実証試験
が必要です。
今回はあくまで
スタート地点の突破であり、
社会実装はこれからです。
それでも、この研究が示す
方向性は明確です。
「捨てるもの」を
「作るもの」
に変える。
廃棄物を資源に
昇格させる
技術の積み重ねが、
石油依存という
日本経済の弱点を
少しずつ削っていきます。
長岡技術科学大学のHP
微生物の力で製紙廃液から
プラスチック原料を生産
-世界トップレベルの収率を達成し、
脱石油へ一歩前進-
●リグニン分解菌SYKー6株を代謝改変し、
製紙廃液からプラスチック原料・PDCを生産
●未同定化合物も変換し
135%のPDC生産収率を達成
●代謝遺伝子・desYを新たに発見し、
リグニンの微生物分解の理解も深まる
PRESS RELEASE
https://www.nagaokaut.ac.jp/news/riac/assets/202604/20260410.pdf
(一部転載)
【研究の背景】
リグニンは、地球上でセルロースに次いで
2 番目に豊富な天然高分子資源です。
しかし、リグニ ンは
複雑な高分子構造を持つため、
これまで材料として
あまり有効活用されてこなかった
「眠れる 資源」でした。
製紙廃液である黒液には、
リグニンが化学処理で分解された
雑多な芳香族化合物が含まれます。
近年、このような雑多なリグニン由来の
芳香族化合物を微生物の代謝能力で
1種類の有用な化学品 に変換する
「バイオロジカルファネリング」という
アプローチが注目されています。
【研究の内容と成果】
本研究では、リグニン分解細菌
Sphingobium lignivorans SYK-6 株に
着目しました。
SYK-6 株は、 約 40 年前に
製紙工場の廃水処理槽から
見つかった細菌です。
政井教授らのグループにより、
リグニン由来の芳香族化合物に対する
分解能力が世界で
最も詳しく解明されています。
特に、他の細菌では分解が難しい
芳香族二量体にも対応できる点が強みです。
とても素晴らしい技術です。
早く実用化できると
良いですね!
絶対に潰されないで!
と思います。
この大学ですが、
他にも共同研究がされています。
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2020年に三井化学株式会社と共に、
プラスチック廃棄物の再利用促進技術の
共同研究が始まったそうです。
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