ネット上で流布されている
『張又侠から習近平への公開書簡』
~前回の記事の続き~
そうなった時、
戦争を仕掛けた指導者たちが
血みどろの清算を受けるのではないか?
考えるだけで恐ろしい。
軍隊は国家と人民を守るものであり、
戦争のためにあると考えるのは
重大な誤りだ。
私は軍委にいるので、
彼を説得したり重大な過ちを
犯させないよう抑制できる。
しかし私が拘束されれば、
劉振立や他の多くの同志も
拘束されるだろう。
軍内の将官は彼自身が選んだ者ばかりだ。
我が国が軍国主義国家となり、
いつでも戒厳令が敷かれるような
北朝鮮のような状態になれば、
問題は文化大革命時よりも
深刻になる。
私と習近平同志との対立は、
三中全会以前から存在していた。
彼が突如として多くの人材を
昇進させたことは、
軍の選抜ルールを完全に無視するものであり、
多くの将兵の不満を招いた。
さらに深刻なのは、
彼らが手にした権力と
トップの信頼を利用して
軍内に派閥を形成し、
証拠を集め始めて私を
調査しようとしたことだ。
三中全会の際に
私と習近平は衝突した。
一つは人事問題、
もう一つは軍を通じて
全国を戦備態勢に移行させ、
ロシアがウクライナを攻撃している
この時間的窓を利用して
台湾を掌握しようとしたことだ。
私は劉振立同志と共にこれに反対したが、
張生民は沈黙した。
私は中央軍事委員会は民主集中制を
貫くべきだと主張したが、
習近平同志は私が
中央軍事委員会主席責任制に
背いていると反論した。
結果、彼は激怒して
体調を崩し病院に搬送され、
三中全会は危うく
開催できなくなる寸前だった。
もちろん、この内情を知っているのは
ごく一部の人間だけだ。
常務委員たちは慌てふためき、
そこで元老たちが調整役
として介入した。
後に海外メディアで報じられた
「北戴河合意」
の主な内容は概ね正しい。
第一に習近平が、
第21回党大会で再選しないこと、
第二に党と国家の安全安定のために
権限を適切に分担すること
――蔡奇が党務を担当し、
李強が国務院を担当し、
私が中央軍事委員会を担当する、
つまり常務指導者となることだ。
その後、中央の
意思決定調整機構が
設立されたのも、
中央の最高意思決定を抑制し
重大な過ちを防ぐためであり、
これはニュースからも読み取れるはずだ。
三中全会後、元老たちの活動が
活発化した背景には、
軍部が最高権力層のバランスを
保とうとしていることがある。
では問題はどこに生じたのか。
彼らはパンデミック期間中、
まさにそうしてきた。しかし私は
党中央の指示に従わざるを得ず、
様々な活動に、断ることもあれば
協力せざるを得ないこともあった。
この構図を変える力など私にはなく、
引退した古参幹部たちはなおさら無力だ。
彼らが最終的に私を標的にする
可能性は高いが、
元老たちが私の逮捕を
支持することはないだろう。
もし私に過ちがあるとすれば、
一つは
習近平の憲法改正を支持したことだ。
軍部の後ろ盾がなく、
蔡奇が党・政府システムを
動員しただけでは実現不可能だった。
習近平はそのため極端な手段に出た。
第20回党大会の場で
胡錦涛を直接連れ出すとは、
私は衝撃を受けた。
第18回党大会では
錦涛は高潔な態度で
権力を全て習近平に譲ったのに、
10年経って前総書記を
こんな扱いをするとは?
人間として最低限の節度は
あるべきだろう。
理由は周知の通り、
錦涛と習近平が合意した通り、
春華を政治局常務委員に据え、
政治協商会議主席に
就かせるはずだった。
ところが結果は、
常務委員にもなれず、
政治局にも入らなかった。
二つ目は、
私が消極的に
習近平のロシアに対する
上限なしの支援を支持したことだ。
これは実質的に
ロシアのウクライナ侵攻を
支持したことで、
欧州全体とウクライナの
対中敵意を招いた。
当時はロシアの実力を過大評価し、
電撃戦でウクライナを占領した後、
我々の台湾解放を支持するだろう
と考えていた。
結果はどうだったか?
ロシアもウクライナも
我々を憎むようになり、
年明けにロシアを訪問した際には
高規格の接待を受けながらも、
会談は極めて不友好なものとなった。
全く意味のない
ロシア・ウクライナ戦争は、
同じ民族同士が互いに
殺し合うものだ。
もし我々が台湾を攻撃すれば、
同じ結末を迎えるだろう。
ついでに言うと、
台湾解放については、
私も祖国統一の大業を
成し遂げたいと思っていた。
しかし劉アジアの分析を
聞いて冷や汗をかいた。
数十万の軍人を海に投入しても、
台湾島に近づくことすらできないのだ。
戦争が始まれば日本は巻き込まれ、
続いてアメリカが参戦する。
南中国沿岸の軍事施設や橋梁、
油槽所は数時間のうちに
米日連合軍によって
破壊されるだろう。
我々も台湾のいくつかの建造物を
破壊できるかもしれないが、
結局は戦争賠償を求められ、
国家の海外資産は凍結され、
国は国でなくなり、
党も国も滅びる。
習近平同志の問題は、
周囲の諂い者たちにある。
彼らは彼を「比類なき偉人」と持ち上げ、
「台湾解放こそが中国夢の実現であり、
毛沢東よりも偉大で栄光ある」
と吹き込んでいる。
習近平に真実を語る者は、
面と向かって平手打ちを
食らうかもしれない。
劉亜洲のように真実を語る知者は、
獄中に留まるほかなく、
私も例外ではないだろう。
私が逮捕された後、
さらに多くの罪状が
でっち上げられるだろう。
反逆罪、汚職罪など、
その可能性は極めて高い。
何せ罪状を見つけ出さねば
ならないのだから。
全世界に私が売国奴であり、
汚職分子であることを
知らしめるためだ。
私は中央軍事委員会副主席であり、
安全な引退生活を送れる
正国級の待遇を得ている。
なぜ祖国や党を裏切る必要が
あるだろうか。
私がロシアやアメリカと接触するのは
国家利益を守るためであり、
双方が情報を交換するのも
権限の範囲内だ。
実際、私が
アメリカ人と交流する際、
米側は意図的に高度な機密を
漏らしてきた。
例えば、私たちの軍事基地の写真や
核施設の配置図、
さらには党や国家指導者の私邸
に至るまで極めて詳細に見せてきた。
彼らの目的は極めて明白で、
ハイテクで毎日空から私たちを監視し、
全てを知り尽くしている。
その目的は、
私たちに戦争を
起こさせないことだ。
勝算などないのだから。
腐敗疑惑については、自宅から
ドルや人民元をトラック一杯に
運び出すなどありえようか?
彼らは
「自宅からドルや人民元を押収」
といった動画を捏造し、
米主流メディアを利用して
私の罪状を列挙するかもしれない。
これらは全て常套手段だ。
皆さんは真に受けてはいけない。
そうそう、昨年習近平が
第38軍の前軍長・徐勤先の
裁判の映像を
見たいと言ったので、
我々も取り出して見たが、
衝撃を受けた。
5時間以上に及ぶ映像を見た後、
私はこの忠義の将軍に涙し、
一睡もできなかった。
この映像は軍の高級将校たちも視聴したが、
後に誰かが海外に流出したようだ。
習近平が徐勤先の映像を見て
どう思ったかはわからないが、
これほど国家と人民に忠実な将軍こそ
真の軍人であり、
自ら屈辱を受けることを選んでも、
決して人民に向けて銃口を
向けることはなかった。
このことから、我々は
「中央軍事委員会主席責任制」
がもたらした罪過と悪果を
反省しなければならない。
もし誰もが原則も人道も顧みず
軍事委員会主席の指令に従い、
最高権力が制約を受けなければ、
我が国はさらに大きな災難に
見舞われるだろう。
我が党、我が最高指導者、
そして中央軍事委員会主席までもが
重大な罪を犯すことになる。
もし軍人に永遠に党と指導者に
忠誠を誓わせ、
正誤を問わずに
中央軍事委員会主席への
忠誠だけを強要するなら、
我々は許されざる罪を
犯すことになるだろう。
最後に、習近平同志に
幾つか期待を述べたい。
第一に、
党第21回全国代表大会開催時には
職を退くこと。
これは三中全会での
あなたの公約である。
第二に、
いかなる形態の戦争も
起こさないこと。
軍隊は国を守るために存在する。
第三に、
アメリカが確立した国際秩序を尊重し、
決してアメリカと敵対しないこと。
第四に、
誠実に改革開放を進めること。
もし中国人民を愛するなら、
権力を民に返還し、
延安時代の民主的立憲政治の
公約を果たすべきである。
習近平同志が
本当に私を逮捕した場合は、
各メディアがこの手紙を
公開することを望む。
彼にもこの手紙を読んでほしい。
以上は私の口述を
友人が整理したもので、
私は確認し公開を許可した。
秘書は一切関与していない。
張又侠
2025年12月
本文書の真偽については、
各自でご判断ください。



























