10月下旬から、寒い日には薪ストーブに火を入れるようになった。
冷え込みがそれほど厳しくない時には、エアコンの暖房でも十分なのだけれど、なにしろ僕が焚きたくて仕方ない。寒いから焚くというより、「焚いても部屋が暑くなりすぎない」なら焚きたくなる。薪ストーブは、ほぼ僕の趣味といってもいい。
焚付け用の細い木に火をつけ、徐々に火を大きくしていく。
パチパチとはぜり、徐々に太い薪に燃え移っていく。
薪ストーブは、石油ストーブやエアコンのようにすぐには熱くならない。少しずつじんわりと家の中全体が暖まっていく。楢の木の燃える音とほのかな香りが、気持ちを落ち着かせてくれる。
薪ストーブに朝晩火をつけること、ストーブや薪の管理は僕の役目だ。
家族が快適に暖かく過ごせるように、いつも火の状態に気をつかっている。誰にも任せたくないお父さんとしての権利を、楽しく享受している。
焚き火の炎を見るのは、子供の頃から大好きだった。火の前に座ると、いつまでもその揺らぎを眺めていられる。大人になってもそれは変わらない。
時間のある時には、ストーブの前のロッキングチェアに座り、火を見ながら、好きな本を読む。火は、いつまで見ていてもぜんぜん飽きない。
この間うちの娘がストーブの火を見て、「火が木を食べてるの?」と聞いてきたので、笑ってしまった。
娘が口にする言葉は、時々、その表現の面白さにほんとうにびっくりする。
小さい子供を持つ親ってみんなそうなのだろう。
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