《クラウン、精神病院へ訪問》

--Mental Hospital--

こちらは2016年、コスタリカでのクラウンツアーに参加した時のお話です。女性刑務所へ慰問した時のお話はこちら


 単科病院にしては広大でゆったりとした雰囲気だった。緑も多く指定された病棟にたどり着くまで外の廊下を結構歩いた。すれ違う人は同じ服を着て、少し見渡せば鉄格子があり、警察官が常に見張っていた。


 そんな緊張感で静まり返った空気を溶かしてくれたのはベテランクラウンの奏でるアコーディオンの音色と自然に口ずさんでいたクラウンたちの歌だった。


そこにはいろんな人がいた。

持ってきた紙風船で遊んでくれた人、音に合わせて一緒にダンスしてくれた人、表情がまるでなくうつむいている人。


一瞬迷ったが、ある言葉を参考にする事にした。


「その場で一番悲しみや苦しみを感じている人の所へ行く。それが好きなんだ。」


Looking for suffering.


パッチ(Patch Adams)の言葉は私の中でとても印象に残っている。


 見渡して、誰も近寄りそうもない、精神病棟の廊下の壁に無表情で体勢崩しながらもたれかかるおばあさんの横に座ってみる事にした。


5分くらい会話もなく、ただ一緒に横にいた。


そこで「ミ ノンブレ Ai」って名前を伝えてみることにした。すると、おばあさんは聞き取れないくらい小さい声で何かを話し始めてくれた。


正直、全くわからなかった。

スペイン語。


だけど口調、音程、受け取れるものに集中し、静かに相槌を打っていった。そして持っていた日本のお手玉を一つ渡してみた。もう一つは私が持つ事にした。感触を確かめながら握り、模様を見つめている。少しずつ、少しずつ、崩れた姿勢が正されていくのに気付いた。


立ち上がった所で、英語で「Hugしていい?」って尋ねたら小さな声で「スィ(Yes)」って返してくれた。その言葉にいっぱいの思いを込めてハグをした。


パフォーマンスでもない、無理に楽しませるわけでもない、少しずつ心が近づいていく静かな静かなクラウニングのひと時だった。 in Costa Rica 🇨🇷 




Clowns on a bus go round and round

round and round〜

round and round〜

Clowns on a bus go round and round

all day looooooooong =o)

 

パッチアダムスさんと高齢者施設の入居者さん

 

 映画 パッチアダムス (1998) 

画像引用元: amazon.co.jp

 

 

 


 

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