アーティストにとって、作品は子ども | ソングレターアーティスト安達充 公式ブログ(2004-2016)

アーティストにとって、作品は子ども

12月18日(木)は、10周年ライブに出演してくれたJAZZボーカリスト杉崎かなえさんのライブに参加していました。

▼杉崎かなえotonohaブログ
 http://ameblo.mom/otonoha134/


彼女がライブ活動を始めて2周年の節目にあたるクリスマスライブでした。


バックを固めるのは、私の10周年ライブの時にサポートしてくれた

ピアノ:ヨッシー佐藤さん
ベース:小林賢一さん
パーカッション:津島周平さん

のお三方で、ピアノの他に、ローズピアノという珍しいピアノもステージに持ち込んだとても贅沢なステージでした。


クリスマスソング特集ながら、私が作曲した『夢しか叶わない』と10周年ライブの時に作曲した『心のままに』も選曲されていました。

そして、実は『心のままに』は私もピアノ伴奏でステージに登壇させてもらいました!

2年前の彼女の初ライブの時(その時もクリスマスライブでした)も2曲ほど伴奏でお手伝いしたことをしみじみ思い出します。。


その時、ステージ上で私がお話したのが、

『アーティストにとって、作品(楽曲)は、子どものようなもの』

ということでした。


私は作曲家として、『夢しか叶わない』という曲と、『心のままに』という曲をこの世に生み出した、いわば“産みの親”です。

「産みの苦しみ」という言葉があるくらいですから、作品を生み出すことは大変なことだと思っています。

でも、産まれただけで勝手に育っていくわけでないのは、人間の子どもも、楽曲という子どもも一緒だと思うんです。


本当に大切なのは、この世に出た作品が、多くの人の手によって間違いなく育っていくこと。

その場合、“育ての親”にあたるのが、まさにその曲を歌うボーカリストだと思うんです。

楽曲提供というのは、大切な我が子を、信頼できる“育ての親”に預けているような心境に近いものがあります。


だから、彼女のライブで『夢しか叶わない』や『心のままに』を聴くときは、

「おぉ~、スクスクと育っているなぁ、よしよし(*^_^*)」

と思ったり、

「うっうっ…、しばらく見ないうちに、こんなに立派になって…(>_<)」

と思ったりしています。


とはいえ、作品が子どもで、ボーカリストが“育ての親”だとしても、それだけでは、子どもが育つ環境としては不十分です。

やさしく成長を見守ってくれる親戚のおじさん、おばさんも必要だろうし、一緒に楽しく遊べる友達、頼れる先輩や可愛い後輩、尊敬できる先生との出会いなども必要です。

それが、彼女のライブに来てくれているお客さんだったり、彼女のライブ活動を支えている一人一人だったりするのだと私は思います。


彼女のライブに来ている一人一人のお客さんを把握しているわけではありません。

でも、『夢しか叶わない』や『心のままに』という我が子を、育ててくれているお一人お一人でもあると思うと、私にとっても大切な方々だと思っています。

一人の人が育つまでに、途方もないたくさんの思いやりが注がれるように、1曲の楽曲が育っていく過程には、数えきれないたくさんの愛があるのだと思います。


以前、「アーティストは一人では世に出られない」という日記を書きました。

http://ameblo.mom/adachimitsuru/entry-11711629186.html

同じように、「作品も一人では育てることが出来ない」と思いますし、

もっと言えば、「作品は、皆の力で育てるもの」ではないかと思っています。


ちなみに、『夢しか叶わない』という曲に関しては、今ちょうど、皆の力でこの曲のPVを作るプロジェクトが始まっています。

https://www.facebook.com/drepla.song

立場はそれぞれで違っても、一人一人の力を合わせて1つの曲を育てあげていくというプロセス。

それはとても、尊いことだと思っています。


音楽は、アーティストだけで作るものではありません。

また、作れるものでもありません。

杉崎かなえさん含め、10周年ライブで共にステージに立ったメンバーは、皆そのことを深く理解しているアーティストだからこそ全力で応援したいと思っています。