2日目
午前中
動物の行動展示で 有名な
旭山動物園へ
動物たちの生態が
より 自然な状態で
展示されているらしい
ライオンの展示のところへ
近づくと
早速
がお~
と 雄たけびが 辺りに響き渡った
柵の中を 覗くと
2頭のメスライオンが 威嚇しあっている
と思った 瞬間
真正面から がん! とぶつかって
地面を転がりながら
組んずほぐれつ 闘い始めた
ガルル…ガルル… と
すごい 迫力
こんな 野生の姿
見たことない
少し離れたところに
たてがみの立派な オスが
一頭 いるけど
もしかして あのオスを巡っての
闘いか?
そのオスは そのメス同士の闘いを
しばらく じっと見ていたけど
やがて
柵で隔てられた トラのセクションの方に
悠然と 歩いて行き
フェンスの向こうにいる トラに
なんと!
ちょっかいを出し始めた
トラからは
完全に スルーされてたけど
その様子を 一部始終 観ていた
Aちゃんと 私
いるよねえ こういう男
どちらともなく 言い出した
モテることが 当たり前になって
相手の気持ちとか 考えてないヤツ
そんなやつのために このメスたち
痛い思いして 闘っちゃってさ
そこまでして 取り合うほどの
オス?
だよね~
…な~んて
60余年生きてきた経験から
自分なりに導き出した 答えを
この動物の行動に 勝手に当てはめて
オスライオンを こきおろす
多分 人間の勝手な想像だよね
ゴメン オスライオン
この動物園では 他にも
ボスゴリラの 流し目に
ちょっとトキメいちゃったり
高い塔の上で
ヘソ天でくつろぐ サルに
人生の 究極のしあわせの形を
見た気がしたり
カバが おしっこを放出している
陰部を
ガラス越しに どアップで観ちゃって
カバでも さすがに これは…
と 赤面したり
動物の 観たことがないような生態を
たくさん 観ることができて
その人気の高さの 理由が
わかった気がした
その後
高速を飛ばして 行ったのは
港町 小樽
運河や 町並みが
エキゾチックで いい感じ
遅いランチとして いただいたお寿司も
絶品だった
地元の人たちも 親切で
街ぐるみで 一生懸命
おもてなし してくれている感が
伝わってきて
オバサン
こういう 頑張ってるひとたちに
弱いんです
思わず 新鮮な魚介を
てんこ盛り 購入して
この旅行で 一番
お金を使ってしまった
そして
夕焼けが 水面に映り始め
次の街 札幌に行くため
足早に 駐車場に向かっている 時
運河の脇で
若いお兄さんに 声をかけられた
小樽 満喫しましたか
よくよく見ると
そのお兄さんは 観光人力車の 車夫
イケメン 且つ
仕事柄か
鍛えられた筋肉が 魅力的
小樽で 一番キレイなところ
案内しますよ
絶対 後悔させませんから
えっ 急いでるんですか?
いいじゃないですか
ちょっとだけ
その 少々強引な勧誘から
彼の
頑張って 小樽を盛り上げたい
できれば 日が暮れる前に
もうひと稼ぎしたい
といった気持ちが 伝わってきた
いいね そういう一生懸命
でも
加えて
オバサンって
若いイケメン 好きっしょ?
と思う気持ちも
垣間見えてしまった
気がした
まあ 確かに 一般的に
オバサンは
若いイケメンを 好きなんだろうけど
Aちゃんと私は お兄さんに言った
残念だけど 無理なのよ
暗くなる前には
絶対 札幌に着きたいの
歳とると 光がまぶしく見えて
夜の運転は 緊張するのよ
特に 初めての道はね
そして
私たちは 高速を1時間ほど走って
今晩の宿泊地 札幌へ
小樽で食べた お寿司が
結構 ボリュームがあったので
残念ながら 二人とも
札幌名物 ジンギスカンも
スープカレーも
味噌ラーメンも
食べられる気が しなかった
気持ちは 若くても
身体は もう若くない
という現実を 突きつけられたのだった
ガビーン
というわけで
2日目の 夕飯は
なんと!
残念なことに!
ホテルの部屋で
コンビニで買ってきた
お漬物と 梅味ポテチ
缶ビール&缶チューハイ
という
自宅にいる時以上に
ジミーなものになってしまったのだった
→episode 3 へ続く
