我が家の 洗濯担当は

 

 

母の部屋に面する ベランダに

洗濯機と 物干し竿が置いてあって

 

母は 毎日

そこで 洗濯をする

 

雨の日も 風の日も

 

 

別に 雨の日まで 洗濯機を回す必要は

ないんだけど

それが

自分の仕事だ と思っているから

 

 

 

自分のできることが

少しづつ 減っていって

 

ひとの世話に

ならなくてはいけないことが

少しづつ 増えてきて

 

本人も

そのことを

痛いほど 感じる日々の中で

 

 

複雑なことは 無理でも

昔から続けていることは

できる

 

 

お料理は

献立や 手順を考えることは

難しいけど

切ったり 和えたり 盛ったりは

できるし

 

料理ほど複雑ではない 洗濯は

母一人に任せられる

 

 

その

「母一人に任せる」

ということが

本人の自負心にもつながるので

 

私の中では

洗濯は

この先も 母の仕事として

続けるつもりまんまんだった

 

だけど

 

最近 目に見えて

作業に 失敗が増えてきた

 

 

洗濯洗剤の容器に

シャンプーや リンスや

トイレ用洗剤を

詰め替えてしまったり

 

ポケットに入っていた

大量のティッシュに気づかずに

すべての洗濯物を

ティッシュまみれにしたり

 

ジェルボールの入った箱に

液体洗剤を注ぎ込んだことも

 

 

 

そして

そういうことが あった時

私も

いつも いつも

笑って 受け入れられること

ばかりではなくて

 

母に対して

あからさまに 嫌な顔をしたり

怒鳴ったりして

 

そういう自分に 落ち込んだり

 



そして

母に 洗濯を任せる

限界を感じつつも

ずるずると 日々を送っていた

 

ある日

 

 

気がつくと

以前はイラついていた 母の失敗を

 

ま いいか

 

と 受け入れられることが 多くなっている

気がした

 

色移りした 白シャツも

 

臭いが取れていない タオルも

 

片方だけの靴下が

どんどん増えていっても

 

まあ

いいんじゃね?

 

別に 死ぬわけじゃないし

 

と フラットに受け入れる 自分

 

 

認知症親を介護している

心の持ちようとしては

日々 平和でいいんだけど

 

ただ だらしなくなってきているだけ

という気も

 

これは これで

ヤバいのでは?!