私の母は
乗り物に 乗ると
座った途端 探し物をする
母の お気に入りバッグは
便利 と 称して
似たようなポケットが いっぱい
どこのポケットに 何を入れて…と
きちんと 整理できる人は いいだろうが
整理整頓が できない人にとっては
一度 ものを入れたら 次に開けても 出てこない
マジックボックスのようなもの
やっと ひとつ 見つけても
また ひとつ 行方がわからなくなる
切符 お財布 鍵 ケータイ 切符 お財布 鍵 ケータイ…
メビウスの輪のように 終わりのない 探し物の旅を 始め
到着駅まで それが 続く
歳をとったら 一般的に 記憶力は落ちてくるが
母を 見ていて
そんなに 探し物をし続けることは
かなりのストレスだろうな
と 同情する
だから
私が 一緒の時は
切符や その他
私が 持ってあげることにしている
…のだが
記憶力に関しては 若い時から アヤしい私
マンガのオチとは 違って
実は
駅で 降りたあと
親子二人で ホームのベンチで 切符さがしすること
よく あるんだよね
でも
記憶力が 悪くても
私の 切符さがしは ホーム限定
だって 切符があるか ないか
そんなこと
電車に乗ってるあいだには
全然 考えが及ばない