前回の続きです。



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嫁ちゃんはその後もマイペース。


ビデオを取り出して、実況中継さながらに撮影を始めたり。


コンビニで買ってきた雑誌を読んで


1人笑い出したり。


かと思えば、飲み物を勧めてくれたり・・


しかし・・・これが強引。






以前立会い出産だった友人が・・・


『人が陣痛で苦しんでいるのに


 旦那ってば平気で電話してたりさぁ~!


 分娩台でもさ


 ”ひ・ひ・ふぅ~~!!”とか言ってくるんだけど


 ワタシとはタイミングが違うわけさっ!!


 もう”ふ~”とか、顔が近いから息が掛かるから


 ウザイウザイっ!!


 本気で出てってくれとか思ったわよっ!!』


っと話していたのを思い出し・・・




その時は・・・


『まぁ、旦那さんじゃ痛みの加減もわかんないし。


 旦那さんなりに、一生懸命だったんだから


 許してあげなさいよぉ~笑』


なんて笑っていたんですが・・・




ごめんなさい・・・友人・・・


旦那さんと、嫁ちゃんが立場は違うけど・・・


今、まさに・・・


貴女の心境が分かりましたよ。





悪気が無い事はわかります。


ビデオも、今この瞬間は今しかないわけで。


それを記録してくれることは、ありがたいです。


何をする事も無いのに。


ただ、そばに居てくれる。


それも、感謝しなきゃいけないのかもしれません。




でもねぇ・・・


それは、今になれば思えることで・・・


あの瞬間に考える余裕なんてないですからっ!笑


まさに、自分の事・出産の事しか考えられない状況。


そんなもんだと思います。


少なくとも、ワタシはそんなもんでした。苦笑





『嫁ちゃん?


 もう、時間も遅いし。


 あおいちゃん家にもご迷惑だから


 もう、孫ちゃんを迎えに行ってあげて』


やんわり、帰宅を促すも・・・




『大丈夫ですって~


 孫ちゃん、大好きなあおいちゃんに遊んでもらって


 ご機嫌で遊んでるみたいです~♪


 あおいちゃんママも、時間が気にならないように


 今日は、お泊りでって言ってくれましたよ~


 おかあさんは、出産にだけ集中して下さい』



あ・・・あおいちゃんママ優しいっ!


うんうん。


出産に集中したいっす。


ねぇ・・・嫁ちゃん・・・??泣



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さて。


いよいよ真剣に余裕無しの状況です。


過去を振り返り、陣痛を楽しむ余裕も消えました。


もう、嫁ちゃんが何をしようと


一切気にしていられません。





痛いぃ”~!!


っと叫んだ所で、痛みが減るわけでもなく。


アラフォーな出産。


叫ぶ事で体力を減らすのも勿体無い。


呼吸を整え。


ちゃんとお腹の中の赤ちゃんが苦しくならないように。


しっかり酸素を身体に入れて。


ひたすらに、痛みをやりすごす時間。




なんとなく、苦痛にゆがんだ顔を


人には見られたくないので


嫁ちゃんには背中を向けたままの姿勢で


顔をタオルで隠していました。





そんな時。


嫁ちゃんの手が


ワタシの腰をさすり始めてくれました。




『おかあさん・・・


 頑張って・・・下さいっ・・・!!』





嫁ちゃん・・・泣いています。


理由はわかりません。


泣いたり・笑ったり。


全く・・・忙しい人だなぁ~笑




でも、さすってもらうと楽になる場所を


強くさすってくれます。


実は後から知ったんですが・・・


陣痛が始まった段階で、緊急帝王切開に切り替わった嫁ちゃん。


陣痛後半の強い痛みを知りません。


だから・・・どうしたら痛みを和らげられるか?


倉嶋さんに聞きに行ってくれたとの事・・・




陣痛を和らげるように腰をさする。


これって・・・すごく大変な労力なんですよね。


奥さんに付き添う、旦那さんだって疲れちゃう。


そんな労力です。






どれくらい時間が経ったでしょう。


きっと、時間的にはそんなに長くない時間だったと思います。


でも、なんだかとても長い時間に感じたんですが・・・




とうとう・・・


来ました・・・


いきみ感っ!!




慌しく分娩準備が始まります。


しかしっ!!


もう・・・抑えられないいきみ感!!





『倉嶋さん、もう限界かも~っ!!!』



『そんな様子ねっ!!


 ○○さん! 先生呼んで来てっ!!


 アベっちさん!


 とりあえず、次の陣痛でいきんでみようっ!』




っといよいよ始まったクライマックスっ!!


旦那さま、誕生の瞬間に間に合わず~!!


そして・・・


産科ドクターの到着と同時に。





2010年2月2日


23時05分


2790グラム




大きな産声を上げて


無事に誕生




ちょっと早すぎた進行で


後産が大変な事になりましたが・・・


母子共に健康。





長く・長く待ち望んだ


旦那さまの子供・・・


この瞬間を何度夢見た事でしょう・・・


倉嶋さんから抱き渡された


4人目の我が子。




小さくって。


暖かくって。


柔らかい。




産まれてきてくれて


どうもありがとう。




涙が止まりませんでした。







いつの間にか外待機していた嫁ちゃん。


倉嶋さんに呼ばれて入ってくると・・・


ワタシの横に立ち。


大きな目から、溢れ出し・・・こぼれ落ちた涙。


その瞬間を見てしまい。


なんだか、更にこみ上げるものが・・・





『良かった・・・良かった・・・


 可愛い・・・っ!』



『ありがとう嫁ちゃん。


 本当にありがとうね・・・・!!』





旦那さまは、この1時間後に到着。


嫁ちゃんは既に帰宅した後でした。





小さな小さな我が子を抱きしめて。


肩を小刻みに震わせて


『うん・・・うん・・・』っと泣いていました。


初めての親子3人の時間。






この瞬間を、倉嶋さんが写真をとってくれたんです。


その写真は今、目の前に飾ってあります。


ぐしゃぐしゃの顔の旦那さま。


我ながら、幸せ一杯の表情の自分。


そして、その中心にいる我が子。


大切な・大切な写真です。







はい。


長いことお付き合い頂けてありがとうございました。


これにて、アベっちの出産ストーリー完結でゴザイマス。






※しばらく、コメレスはお休みさせて頂きます。

 ご了承の上、コメント願います。


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