仕事の時はいつもお不動様のブレスレットを身につけるのだが、もともとあまりアクセサリー等をつけるのが苦手な方なので普段はついブレスレット等を忘れてしまう。
その日は仕事ではなかったのだがブレスレットを身につけることを思い出し、Nちゃんという方に作ってもらったブレスレットを選んで出かけた。
中途半端な時間帯のせいで閑散としているJR線のホームを歩いていたら、電車も来ていないのにホームドアが開いていた。
(こんなことあるんだ😲ホームドアの役目を果たしてないじゃん😄)なんて思いながら歩いていると、数メートル先に喪服姿の男性がホームドアに右手をついて、うつむいて立っている。
背の高い、白髪交じりの男性だ。
私が乗ろうとしている反対側の線に立っているのだが、うつむいたまま動かない。
具合が悪いのか❓酔っているのか❓わからないが、少し左側によろけたら線路に落ちてしまうような気がした。
(おせっかいだ❗と言われるかな❓)と思いながらも声を掛けようと近づいた。
そして声を掛けようとした瞬間に左側の方からいきなりバチン❗と大きな音がしてブレスレットが切れて石が弾け飛んでしまった。
私は驚いて息を呑んでしまい、男性も弾かれたように顔を上げて、ホームドアから手を放した。
何が起こったかわからないままに男性と目が合ってしまった。
「だ、大丈夫ですか❓」と聞くと、男性は「ああ、私は大丈夫です。少し疲れたみたいで。ありがとうございます。」と言って近くのベンチに座った。
ブレスレットの石はひとつ残らず線路に落ちてしまい、すぐに何事もなく電車が入ってきた。
私は自分が乗る線側に移動しながら、(ビックリした😨Nちゃんに謝らないと)なんて思いながらチラリと男性の方を見ると、意外と元気そうにスマホを取りだしたりしている。
なんだか世界が元通りに動き出したような❓世界が明るくなったような❓妙な感じの中で振り返ると、さっきまで開いていたホームドアは閉まっていた。
「普通そうだよね😅」と小さく独り言を言いながら、Nちゃんのブレスレットが何かから守ってくれたんだと思った。