おとうさんは、20代から油絵を描いていた。
勤め人でありながらも、画家になる夢は捨てきれず
趣味として描き続け、どこかの美術協会の会員になったり、
コンクールに応募して入選したり、
小さな画廊で個展もやっていた。
おとうさんの絵はとっても、クソ真面目生真面目な、きっちりとした絵。
地元の似たような風景画を、ずっとずっとずっと描き続けた。
この絵は以前のままの雰囲気。
港や海辺の寂れた風景画とか。
以前は、もっと空も暗く描いていた。(発症後、調子良くなって明るく描き加えた)
教会の絵は、発症してからこの数年よく描く。
といっても、前の絵に描き加える事が多いけれど。
薄暗い風景から、明るさを付け加えていた。
明るい雲や、光も、今までは絶対に無いこと! 最初に見た時は、泣けてきた。。
そうして
なぜか鳥を描き込み始める。。今まで、生物が画面に入ることはあまり無く。
まして、鳥なんて見た事も無かった。
不吉。。。。
確実に、この教会では悪魔払いが行われていそうな。。![]()
(この頃は、調子悪い時の絵。)
20代、30代、40代、50代、60代、。。
この似たような同じ風景の中に、おとうさんは何を見てたのかな。
72才で認知症になってからは、いろんなものの、余計なフタが取れたのだと思う。
「ぱっかーーーーーーーん!」
したんじゃないかと思う。。。
まあ、「ぱっかん」してしばらくの間は、抑えていたパンドラの箱が空いてカオスだった。
そういえば自分で
「おとうさん、次元が変わったみたい」って、言ってた(笑)
人は一緒にいながらも、それぞれの生きる世界が違っているって
ほんと最近ますます思う。
波はありながらも、調子もよくなってきてからは、絶好調の日もある様子で。
いよいよ、突き抜けてきたようーー。。。![]()
紙に鳥の絵を描いて、油絵に貼付けたのもびっくりだったけど、
アルミホイルを月に見立てて貼付けたり、
私が好きでよく描く「円いマーク」を
自分の絵の中に、コラボしているのを見たのには、おったまげた!笑!!!![]()
なんか、十字架からビームがでとるって!笑!!
かわいい、素敵な教会!
前の、悪魔払いの教会の影は無し。。
認知症は辛い、暗い、可哀想、大変、、、
そんなメガネで見ていたら、ずっと見ることはない、
面白くて、豊かな世界が、ここにある。
私の名前が横に書いてあったけど。。
誰!?ーーー!!![]()
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