過去の日記から… 


私が仕事で関わった認知症の女性のこと。

暴力や暴言の毎日で周りの方々も、介護が本当に大変だった。

でも、そんな日々の中、「その方自身の幸せ」はどこにあるのだろう…
と感じる介護者はいると思う。

おとうさんが、毎日「殺してくれ~」と大声で叫んでいるのを聞いていた毎日は、そんな気分だった。

私だって、ほんとはもう、おとうさんが旅立ってくれるのを心から思う日だってたくさんあったもの。。。



その女性は、以前、教育者だった。ご主人は、校長先生だったらしい。

静かに姿勢正しく座っている時は、凛としたその姿から、当時はきっと厳しい先生だった様子が伺えた。

今とは違って昔は、教育者は聖職。

先生は絶対的に尊敬された存在だった。

教育者たるもの、人の手本となるような人格が求められる…そんな時代。

でも、当然先生も一人の人間で。

人間がもつ本来の心のままの感情が、あるはずだから。

それでも、教師の怒りは抑える「べき」感情… 

女性のことばは美しい言葉である「べき」…

「あってはならない」と思った感情を、強く抑えようとすればする程、きっとその力は歪まれてくすぶったままになってる。

そんな、抑圧してきた感情を、今、一気に解放してるのかな~ なんて感じていた。。

今、おとうさんを見ていても、やっぱりそう感じる。



すっごく、私の勝手な解釈かもしれないけれど。

多分、その方の人生最後の大仕事なんじゃないかなあ。とっても大切な仕事。

認知症で、理性とか、世間体とか、常識とか一切から自由になって 

ずっと心の隅に置いてきた感情も、死の恐れも、

この世の身体で全て解放し尽くし、軽やかに天国に行くために。。

たましいのレベルでいえば、とても晴れやかだろう。

ならば、認知症は辛くて苦しくて、できるならば治してあげなくてはならない病気なのかな?

ほとんどは、私たち家族の介護の苦しさのためだけの治療なのかもしれない。



おとうさんをスピリチュアルリーディングをしてもらったら、

素晴らしく美しい風景が見えたらしい。

夕焼けに輝いた、穏やかで美しい海。

おとうさんの大好きな海。。


私も、瞑想してみた。

・・・「台風」が現れた。

台風の目にいるおとうさんは、快晴。

巻き込まれている私たち家族はまさに、台風の中のようだ。言い得て妙な位だわ!



前述の暴力、暴言の毎日の女性が、ケアマネージャーから「おばあちゃん、幸せ?」と聞かれて、「ああ、とっても幸せ!!」と満面の笑みで答えたそうな。

それは、きっとおばあちゃんの本心からのことばなんだろうな、とわたしは思う。


いつも辛そうに顔を歪めているおとうさんも、たましいレベルでは、しあわせであって欲しい。

しあわせなんだ、って信じるしかない。

つ~か、そうじゃなきゃ、やってらんないもん。



「さよーーーーーーっ」ってまた、二階にいるわたしの名前を大声で叫んでる。

うちの「台風」がっっ!!。(´д`lll)