「けどそれが?」

という台詞は、綿矢りささんの小説『インストール』の一節にあるものです。

この台詞を思い出した今朝の雨の登園。


小さな子どもとの雨の日の登園は、自分との戦いです(笑)


自分と子どもと荷物の濡れない優先順位はいつも自分が最後。

テンション高くいつまでも水溜まり遊びをする子どもを引っ張ってくのも大変ですが、雨の日に保育園行きたくない病が出た日にはもっと大変。


重くて力の強い次男は二歳のイヤイヤの頃、暴れるのを米俵かつぎをして登園するのが常でしたが(笑)雨の日はほんとに最悪でした( ´_ゝ`)

交差点の真ん中で雨のなか寝転がっていやがり、車が来たので焦って米俵かつぎするも、傘を落としてしまいそれを自分で踏みつけてバキバキにしたのもいい思い出( ´_ゝ`)
今日はその道を次男と手を繋いで歩いて成長したなあ~と思いました。


そしてふと、長男が一歳の頃、登園中に急に大雨が降ったことを思いだしました。
ベビーカーの息子と保育園の荷物をなんとか傘で守り、私は完全にびしょ濡れになって歩いてたときのこと。

あまりの濡れっぷりに、これ以上どうしろと?( ´_ゝ`)と、思考が止まりました。
その後はもう無心になって歩いてました。

そのときに、冒頭の台詞「けどそれが?」が出てきたのです。

小説では確か、ごみ捨て場に寝転んだ女子高生の台詞でした。

スカートが風でめくれてる。けどそれが?
スカートにゴミから出たオイルが染みてきた。けどそれが?

そんな内容だったと思います。


私は雨にこれ以上ないほど濡れて、心も折れて、ただベビーカーを運搬する女になっている…

けどそれが?

体も冷えきって、着替えもないし、会社にも遅刻だし、救いようがない…

けどそれが?


そんなふうに思いました。
だから?だから何?

濡れたら拭けばいい。
遅刻したら謝ればいい。
風邪引いたら休めばいい。


なんか一周回って楽になったんです。
心からお手上げできたら、その経験を楽しむ気持ちさえ出てきたのを覚えています。



それから何回か、「けどそれが?」に助けられているなあ。
トラブル嫌いな私にとっては印象深い台詞だったみたいです。

三男が登園するようになったら、またあの雨の日の戦いが始まるのかな。
待ち遠しいような、待ち遠しくないような…(*´ω`*)