朝起きて
すぐに2階の寝室の窓を開ける。
庭を見おろすと
あじさいが花をつけだしていることに
気が付いた。
そうか、もう6月か。
一瞬ウキっとしたのもつかのま、
どこか正体不明の恐れがきた。
これは何だろうと考えた。
6月には誕生日が来る。
きっとまたひとつ年を取るということへの
恐れだろうか。
そう言えば
年を「取る」と言ったり
「重ねる」と言ったりする。
少し前までは
ちょっとデリケートに「重ねる」なんて
使っていたけれど、
今はシンプルに「取る」がいい。
「取る」というのは
自分の寿命年齢からひとつ取るという
こと。
そう私の寿命はひとつ減った。
夜、クマオに言った。
「どこか旅行に行きたい。
いつまで元気かわからへんから。」
「そんなこと言うな」と言いながらも
私がそろそろそんな年齢域にきたと
いうことも感じている様子のクマオ。
さっそく旅の計画が始まった。
皮肉にもラッキーな話。
まだ青い花。
でもこの青い時期のあじさいが
好きた。

