一体クマオはどんな気持ちでいるのか。その日もなじり合って別れた。

 

怒って玄関を出るクマオの後ろ姿に向かって私は言った。

「今日こんなイヤな気持ちになっても、明日には彼女とお花畑に入れる人はいいよね。

私はこの苦々しい気持ちを明日も明後日もひきづって過ごす。幸せな人にはそれが

どんな辛い日々かわかりっこないよね。わかりっこないくせに」。

 

「じゃあ、言ってくれよ。オレはどうしたらいいのか」。

「言ってあげるよ。今後も私と会うなら女と別れてからにしてということ。それが私の

してもらいたいことだけど?」

「それはできないよ。今は彼女と別れるつもりはない」。

「ああ、そう。じゃあ、もうおしまい。さいなら!もう二度とこの家に来るな!」

私はものすごく感情的にそう言ってクマオを追い出した。

 

身体が震えていた。

 

クマオの好きなものを作ってお皿を並べたのはほんの数時間前のこと。

 

なのに今は悔しさと悲しみが爆弾のように落ちてきて破滅している。

 

誰か助けてよ。この地獄から私を引き上げてほしい。