母が亡くなって2年が過ぎた。
生きていた頃より
心の距離が近くなった。
記憶の母の厳しさは健在だけど、
マスターの宿題のおかげで
不器用な愛情にも気づけた。
母が残したぬか床をかき混ぜる時
母の手の温もりを感じる。
料理の手際に自信なんか
なかった私が、
この頃は適当にアレンジして
あれ⁈美味しい!
そんな一品を作ってる。
台所の神か⁈と言いたくなるほど
料理上手で手抜きを嫌った母が
私の中に乗り移ったみたい…
と感じてちょっと誇らしい。
そう
亡くなるって無くなるわけじゃない
心の中で生き続けてくれる。
母は、身体という衣を脱いだだけ。
心配性で、小言が多くて、
不機嫌な顔ばかりが
記憶に濃かったけれど、
実家で見つけた父と写っている
写真の母はどこかあどけなくて
お茶目な笑顔。
こんな顔するんだぁと
何だかうれしくなって
拝借してきた一枚。
毎日、その笑顔に同じ言葉を
かけるようになった。
思い出す母の面影が
穏やかな笑顔ばかりになった。

