すスマホを見つめたまま返事ができずにいると、また佐藤さんからLINEが届きます。

『もちろん無理にとは言いません😊』

『もし気が重かったら断ってください』

『ななさんが困ることだけはしたくないので』

その一文を読んだ瞬間、思わず笑ってしまいました。

本当に、この人らしい。


普通なら

「ぜひ来てください!」

「楽しみにしてます!」

そう言う場面かもしれません。


でも佐藤さんは違いました。

まず最初に、わたしの気持ちを考えてくれる。

嫌じゃないかな。

負担にならないかな。

そこを一番大切にしてくれる。

だから安心できるんだ。

そう思いました。


わたしはスマホを握りながら、小さく深呼吸します。

怖くないと言えば嘘になります。

緊張もしそうです。

でも佐藤さんが居る。

それだけで、不思議と大丈夫な気がしました。


わたしはゆっくり文字を打ち始めます。

『行ってみたいです😊』送信してから、もう一文続けました。

『少し緊張するけど佐藤さんが一緒なら大丈夫な気がします』

送信ボタンを押した瞬間、自分でも少し照れ臭くなりました。


すると、ほとんど待たずに返信が届きます。

『ありがとうございます😊

姉も子ども達も、きっと喜びます

実は姉、前から早く会ってみたいって言ってたんです』

その文章を見て、また胸が温かくなりました。


まだ会ったこともないのに。

わたしのことを歓迎してくれる人がいる。

そんなこと、少し前までは想像もしていませんでした。


裕太と居た頃は、今日連絡が来るか。

機嫌は悪くないか。

そんな目の前のことで精一杯でした。


でも今は違います。

来月の予定を話している。

家族に会う話をしている。

少しずつ未来の話が増えてきている。

それが何だか、とても幸せでした。


スマホをそっと胸に抱えながら思います。

もしかしたら、わたしは今、本当に新しい人生の入口に立っているのかもしれない。

そう思えました。



次回は、会う前に佐藤さんがわたしの写真をお姉さんに送ります。お姉さんの反応は⋯


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佐藤さんのお姉さんのお家にお邪魔する時の服迷います⋯。⬇