私のブログや本の読者であれば、文章を書くときに「自問自答」がどれほど大事か心得ていると思います。
評論や批評、主張など、書き手自身の意見を書く文章では、「自問自答」が果たす役割がより大きくなります。なぜなら、鋭い意見を書くためには、自分に対して鋭い質問をしなければならないからです。深い意見を書くためには、自分に対して深い質問をしなければいけないからです。
【Aさんの主張】
「幼児虐待を許してはいけない」
【Bさんの主張】
「母親の孤立を防ぐことが、幼児虐待撲滅への第一歩だ」
Aさんの自分への質問は「幼児虐待を許してもいいのか?」(答え:許してはいけない)です。一方、Bさんの自分への質問は「幼児虐待をなくすにはどうすればいいか?」(答え:母親の孤立を防ぐ)です。
「幼児虐待」という行為を感情的に批判するのではなく、「幼児虐待が起きる原因・社会的背景」にまで踏み込んだBさんの質問は、なかなか鋭いといえるでしょう。これぞ、自問自答の賜物です。
自問自答のプロセスは、仕事で企画書や提案書、プレゼン資料などを作るときにも有効です。
自分が企画を書くと採用されない……という方は、企画書を読んだ上司や同僚、取引先などから「◯◯はどういうこと?」「なぜ◯◯だと言い切れるの?」「どうやって◯◯を達成するの?」などと、指摘を受けることが多いはずです。
なぜ、そのような指摘を受けるかというと、企画書を作成するときに、自問していないからです。自分で質問していないから、他人から質問(指摘)されてしまうのです。
しっかりと「自問自答」を済ませて作った企画書は、読む人が知りたい&欲しい情報を盛り込んだ、いわば「穴のない企画書」です。「自問自答」をせずに書いた企画書との完成度は雲泥。どちらが採用されやすいかは言うまでもありません。
自分に質問をする→その質問に答える→その答えを文章に書く。
このくり返しが文章作成です。
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