相手から面と向かって「おまえは本当にバカだな」と言われたとします。

あなたはどう思うでしょう?

おそらく、相手がその言葉に込めた気持によって、感じ方は変化するでしょう。

たとえば、相手が自分に軽蔑・侮蔑の表情を向けていれば、ショックを受けるかもしれません。腹が立つかもしれません。

一方、親しみを込めて、あるいは、茶目っ気たっぷりな表情でこちらを見ていたらどうでしょう?

おそらく、「おまえは本当にバカだな」という言葉を笑って受け流せるのではないでしょうか。

「ホント、俺ってバカなんだよな~」と自虐コメントを返す余裕すらあるかもしれません。

前者と後者の違いは、相手の「表情」や「声色」(=本音)の違いです。

つまり、人は言葉の内容よりも、その「表情」や「声色」から発言者の本音を読み取っているのです。

ところで……。

文章はどうでしょう? 

書き手の「表情」や「声色」は読み取れますか?

「表情」も「声色」も読み取れません。

当然といえば当然です。そこに書き手本人はいないのですから。

仮に、届いたメールに、「おまえは本当にバカだな」とひと言だけ書かれていたら、あなたは戸惑うはずです。

冗談なのかな? 本気なのかな? 判断がつきかねるでしょう。

文章を書く難しさはそこにあります(おもしろさも、そこにあるわけですが)。

つまり、「本音」や「真意」を文字化・文脈化する必要があるのです。

あなたは、あなたの「本音」や「真意」を文字化・文脈化できていますか?