ブログネタ:転校したことある? 参加中私はある派!
こんにちは。ありがとう文章ライターの大竹です。
小学2年生、中学2年生。私の転校経験は2度です。
小学2年生の時。
周りの子供たちとは仲良く遊んでいた記憶があります。しかし母親から聞く話はまるで逆。体が大きかったからか、当時の私は相当いばっていたようです。まるでジャイアン。母はいじめられた子の親御さんに、よく謝りに行っていたようで・・・。お母さん、迷惑をかけてごめんなさい。
中学2年生の時。今日はこちらを詳しく。
「たらこくちびる」って言葉、今もありますかね?
同じバレーボール部に所属していたある女の子の唇は、ものすごい「たらこくちびる」でした。色黒の肌に厚い唇が目立つ。
だからと言って彼女はいじめられているわけではなく、周りには友達もたくさんいました。しかし、陰で私たちは彼女のことを「たらこくちびる」と呼んでいたのです。私ははっきりした物言いで有名でしたが、さすがにそれを本人に言うようなことはしませんでした。
そんなある日、住んでいる横浜の街から、北海道釧路市に引っ越すことが決まりました。
普通なら「え~!引っ越したくない!」となるところでしょうが、当時の私は無邪気に「北海道」という未知の土地に行けることにワクワクしました。妹も弟もそう。悲しそうなのは母親だけ。私の母は東京生まれの東京育ちでしたから、友達と離れるのがつらかったのですね。
「引っ越すから」
学校で友達に告げました。今思うと、みんなは悲しむというより「え?北海道?すごーい!」という反応でしたね。東京とか横浜あたりから見ると、北海道は憧れの地だからでしょうか。私としては喜ばしくない反応ですが^^;
そして、引っ越しを告げた日の帰り道。
ある友達が、私にとんでもない提案をしてきました。子供って本当に残酷ですよね。(と言っても14歳ですが)そんなことをあっさり思いついて、あっさり口にしてしまうんですから。
「最後の別れのあいさつでさ、○○に、たらこくちびる~!って言ってみてよ」
今まで誰も本人に言ったことのない言葉を私に言ってみて、というのです。ひどい提案!と思いつつ、なんと私はその提案に乗っかってしまうのです。
「いいよ、最後の日に言うよ!」
いざ、最後の登校日。朝からドキドキが止まらない。正確に言えば、友達の提案を承諾したあの日からずっとドキドキしていました。本人にそんなこと言っていいの?でも言ってみたい。言ったら彼女はどんな反応をするんだろう?期待と不安が入りまじった感情は、友達との別れを悲しむ感情を凌駕していました。
最後の帰り道。バレー部のメンバーを中心に、みんなで坂道を下ります。みんなの視線がちらちら私を射抜く。今?まだ?もう言う?最後の最後に言うの?
ドキドキは最高潮。最後の最後まで悩む。でも友達に約束したし。言おう。言うんだ!右へ曲がれば間もなく家。今だ。チャンスは今しかない!
「バイバイ、たらこくちびるっ!」
元気いっぱいに叫び、私は一目散に家を目指し走って逃げる。みんなの方を見ず、ひたすら前だけ見て走る。心臓はバクバク。とても彼女の顔を見ることなどできない。ひたすら走って家にたどり着いた時も、私はまだ興奮状態のままでした。
あの時、彼女はどんな顔をしていたんだろう?
それから数日後、北海道に引っ越しました。
新居で落ち着いてから、仲良くしてくれた横浜の友だちに手紙を書く。もちろんあの彼女にも・・・。あんな暴言については露ほども触れず、手紙を書きました。
返事は・・・もらったっけ?どうだったかな。はるか昔のこと。もう忘れてしまいました。
なのにあの時のあの心臓のドキドキは忘れられない。これを書いている今もドキドキしてしまう。物よりも気持ちの記憶の方が強いのでしょうか。
忘れられないことはドキドキ以外にもうひとつ。
彼女に悪いことをしてしまったということ。
そして、あの時あの決断をした、自分への後悔の念も。
