先日映画の紹介をした原作です。
严歌苓著「金陵十三钗」
(映画の紹介は⇒過去記事 )
全くどんな内容か知らず、
装丁が綺麗で素敵だったので
思わず買ってしまいました。
いわゆる『ジャケ買い』です![]()
ところが、ページをめくってビックリ!!
外観からは想像もしていなかった
壮絶な南京大虐殺を扱った小説でした。
実は、購入した後何となく気が引けてしまい
なかなか読み出せずにいました。
今年に入って中国出張の機会が増え、
TV報道で日本バッシングや、靖国問題、
南京大虐殺の事などを多く目にする中で、
「中国人の立場から描いた南京大虐殺を
日本人の私は一度読むべき」
という心の声が大きくなり、重かった腰を上げました。
時代は1937年、舞台は南京にある教会。
クリスチャン系寄宿舎で暮らす13人の少女と、
アメリカ人神父、そして数人の使用人たち。
フェリーでの南京脱出タイミングを逃した彼らは、
神父の楽観的展望のもと教会で避難生活を続けます。
このかたく閉ざされた教会の門をたたく人々が訪れます。
怪我を負った少将、
大虐殺の中から九死に一生を得た重症兵2人、
安全地区から逃げてきた娼妓たち……
神父は頑なに、彼らの受け入れを拒みます。
いつどのように踏み込んでくるかわからない日本兵の脅威と、
食料や水が底を尽きかけている非常事態の中、
彼は13人の少女たちを守らなければならないからです。
結果的には強引に押し切られる形で
部外者たちとの共同生活が始まります。
チャンイーモウ監督が手がけた映画とは異なり、
小説の方は残忍さや、逼迫した窮状、
戦争という狂気故に初めて成し得る鬼畜行為や、
混乱の渦中における精神状態など、全てが生々しいです。
終盤には神父が最も恐れていた、
恐ろしい闖入者=日本兵との対峙に至ります。
有無を言わさぬ暴力や略奪行為を前に、
神父はとにかく少女たちが見つからないよう尽力します。
そんな努力も空しく、
異常な嗅覚で察知されてしまう少女たちの存在。
「パーティーでの聖歌隊」
という名目で人身提供を突きつけられた神父。
彼が取った苦渋の選択とは・・・?
娼妓たちの中で花魁的存在・赵玉墨(チャオ・ユィモー)。
彼女が下した義侠心溢れる決断とは・・・?
私はこの小説を読むことで
戦争について考えさせられたと同時に、
自主的に関心を持つ事の大切さ。
それをリマインドされたたように感じました。
オンラインでも無料閲読できるようなので、
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