最近は全然やっていませんが、20歳過ぎからずっとゴルフをやっていました。とは言っても遊びです。
多い時は月に2,3回ペースで、金もないのに、そのために平日にする休みまでして安いコースを探しては遊んでいました。
残業だけで200時間を超える月もざらにあった20代、それでもゴルフに行く時間を作りましたから、いったいいつ寝ていたのか・・・。
最初は「ゴルフなんか金持ちのしょーもない遊びやんけ」・・・
そう思って一番軽蔑していたスポーツなのです。
ところが、ある日友達に誘われてコースでやりますと、「こんなおもろいものって他にあるやろか」なんて、すっかりはまってしまいました。
何がそんなに面白いのでしょうね。
得点がもらえないスポーツ
だからかもしれません。
私はこのスポーツをやると、いつも
人間の人生
を感じてしまいます![]()
ゴルフをするみなさんもそうではないでしょうか。
攻めて得点をつかむタイプのスポーツではなくて、それでいてじっと守るスポーツでもない。
スタートラインに立って、眼前に見える緑の景色を見ながら「さあ、がんばろう」と気合を入れる。
ティーショット(要するに一打目)を打ってすでに人それぞれの人生がスタートする。
「ナイスショットー」
Aさんはフェアウエイど真ん中にベストショットした。
「まあまあやな」
そんなに力がないBさんは距離が出なかったがなんとかフェアウエイキープ。
「あら~~」
っと叫んだのはCさん。ボールは右の林に突っ込んでしまった。
それを見たDさんは、失敗をすまいと力んだおかげで左のOB(オービー)ギリギリに球が飛んだ。
四人はそれぞれの思いを胸に芝生を歩き出した。
A(今日は出だしもいいからこのまま一気にスコアをまとめるぞ)
B(俺なんか飛距離もないし、どうせ良いスコアは出せないからマイペースで頑張る)
C(くっそー、距離は飛んだのになぁ、まあドンマイドンマイ。こんどこそプロ顔負けのベストショットを狙ったる)
D(まいったなぁ、左に曲がってしもたなぁ。OBじゃないように・・・神様)
まあ、こんな感じでスタートするのでしょうねぇ。
ここで小説書く気はないので、途中は割愛させていただいて、はたして4人はどうなったか。
Aさんは調子が良かったけれど3ホール目で痛恨のOB。その後リズムを崩して焦るあまりにスコアが伸びない。しかし我慢を続けてなんとか96でホールアウトした。
Bさんは、打っても距離が出ない。自分のペースで勧めることにした。幸いショットは確実だ。しかしAさんやCさんのように豪快なショットがうらやましくてしかたがない。しかしそんなことを顔には出すまい。そう思って死にもの狂いで自分のペースを守り抜いた。結果は91でホールアウト。
Cさんは飛距離の出るショットを自分の特別な才能だと思っていた。加えて小手先も上手く林に飛ばした球も見事にリカバリーが出来た。いつも練習をしないせいかやたらとOBが多く、結局109でホールアウト。
「こんなとこ、打てるのにOB杭があるのが悪いんや」、Dさんはボールを探すふりをして球を取り、フェアーウエイのエリアに移動させた。「あったかぁ」遠くからAが声をかけた。「あったわOBぎりぎりやった」と声を返した。
しかしその後調子は上がらずとも108でホールアウトして最下位を免れた。
堅実で力のあるAさんは目標も高くて練習もやっていた。今後伸びるだろうが精神面での落ち着きが課題。
Bさんは自分をわきまえる反面、我慢強い反面心には大きな劣等感がある。「俺は凡人でいい」そう思っているがAを見れば悔しくてCのような夢を追う勘違いにだけは負けられない。心を読まれまいと必死で顔を隠して頑張る。
Cは一度しかない自分の可能性を目一杯追い求める人生を送りたい。それなりの力も備えていると感じていた。だからとにかく思いきりやった。結果には後悔していない。これからも失敗を恐れずに思いきりやる。
Dは後味が悪かった。しかし負けるのは嫌だ。「たかがゴルフじゃないか、人生きれいごとばかりじゃないさ」
ゴルフは」いつも人生の縮図みたいになる。
ゴルフでイーグルやアルバトロス・ホールインワンなんて宝くじに当たるようなもの。
取り返す手段はバーディーしかありません。
一発逆転なんてゴルフにも人生にもまずありえない。
昨日の日本女子プロは、3打差でトップだった横峰さくらが崩れた。
前日首位で初タイトルを目指す。調子は悪くない。
なのに最終日にボギーが連続して続いて、一打づつスコアが落ちて行く。
調子は悪くないのだから思い切った修正が出来ない。
人生頑張っても頑張っても結果が出ないときがある。助言はもらえても閃かず、だれも助けてはくれない。
疲れる・気が滅入る・落ち込む・信用できなくなる・気が抜ける、そして腐る。
それでも「どうってことないさ」、しかしボギーボギーボギー。「・・・なんで?」プロが3回連続でボギーなんてよほどのことだ。一回でトリプルボギーのほうがまだましだろう。
ダメ・ダメ・ダメと三回続いたらさすがにきつい。ところがその後でもボギーボギーボギー。
こんなの耐えられない。
一回や二回なら「なんや!」と奮起もするけれど、頭を六回たたかれてみろ、それだけでも落ち込むって![]()
人生で失敗すると、周囲からの信用を無くす。
それを取り戻そうとすると大変な時間と我慢が必要なはず。
ゴルフも失敗したらなかなか取り戻せないところが面白いのだ。
ところがこの人、もうだめだと誰もが感じたのに、最後に這い上がろうとした。(2連続バーディー)
やっぱり、人生腐ったらアカンよね![]()
ディフェンディングチャンピオンだった藤田幸希は肩の調子が悪いと聞いた。
人生で言えば、病気になって仕事が出来ないってことかな。
病気になったら人生がスローモーションになって生きることで精いっぱいになってしまう。
優勝した三塚優子は、実は前日に崩れた。
横峰さんを見ても三塚さんを見ても、這い上がろうとするのですよねぇ。
いつかふっと休みたくなるか、ヘトヘトに疲れ果てるまで頑張るか・・・。
それとも、こんなことはやらずに普通の人で生き抜くか。
コツコツやっていても3.11の大震災のようにあっという間に潰されることもある。
どんな人生になったって真面目に一生懸命頑張らなきゃいけないのでしょうね。
俺なんか・・・って思いたくはなるけれど、こんな若い子たちも頑張ってるんだから頑張らないとね。
それにしても、昨日の最終組(三塚、横峰、藤田)は赤・黄・青と信号機みたいだった![]()


