舌の先が二股に分かれる。(スプリットタン)
映画の最初から私は「参った!」しました。
今の若い人の心理を知ろう…などとは思わない私は、この映画を最後まで見るのは正直辛かった。
今の若い世代は、タトゥーを超えて、人体改造を始めたのだろうか…。
私が若い頃は、タトゥーもする人は極少数で、いわゆる暴走族全盛期だったとおもいます。
大きい集団は200人300人はざらにいましたね。
暴ヤンにしてもタトゥーにしてもスプリットタンにしても私が感じる感覚は一つですね。
自分の存在を知ってほしい、けれども誰でも気安く私の心には入ってこないで!
自分が生きていると実感する様な感覚を持ちたい。
たとえ中学高校の剣道部やサッカー部にいたとしても基本的には同じなのかなあと感じています。
「蛇にピアス」公式サイト
原作者は金原ひとみさん。 ご存知だと思いますが芥川賞作家ですね。
中学時代は殆ど登校拒否で行かず、手首にはリストカットの跡。
受賞インタビュー
「生きづらさ、行き場のなさを痛切に感じているとき、それがどう表面に現れるのか。
リストカットや心の病という形で現れる人は多いし、私も昔はそういう小説ばかり書いていたんですが、なんだか自分の弱さを強みにしているような気がして。
私自身、中学生の頃、精神科で軽い分裂症だと言われたんだけれど、病名をもらうと少し安心するんですね。
自分は〇〇だからしかたないんだと思うことで、苦しさから逃げてしまえる。
逃げるのはもうイヤだという気持ちが、より苦しい方向に走っていく身体改造への興味につながったのかもしれません。
私だけでなく誰もが感じているだろう生きづらさを、新しい形で表現したかった」
学生時代の成績で五段階でオール3の人が居たとします。それに対してオール1の人が居たとします。
実社会に出て、オール1の人の活躍が目立ちますね。
中小企業の社長さんなんか元暴ヤンの経験者がなんと多いことか。
オール3の人は、良く言えば時間をゆったりと過ごすことの得意な人。悪く言えば中途半端。これはこれで俺は(私は)何をやっても普通と思って悩むわけです。そして、何時の日かそんな自分を諦める人が多いのではないでしょうか。
オール1の人は感性が豊かというか繊細。しかし、自分は落ちこぼれという意識と自力では這い上がれない苛立ちにもがくのでしょうか。
そんな中でも、何か自分のスタイルを作ってゆこうとする人が居ます。オール1って頭が悪いのではなくて「しない」だけなんですから。
もう25年も昔の事です。塾のバイトをやっていて、「俺、高校に行きたいんや」と入って来た中3のバリバリヤンキーが入ってきました。それを私が引き受けました。
最初はアルファベットを全て言えなかった。しかし、女性経験は私より遥かに多かった(笑)、だって私に懐いてくれて教えてくれるのです。苦笑しながら聞いていました。何故高校に行きたいかという理由は聞きませんでした。どんな理由でもいいです。聞くだけ野暮かなと思って。真剣にやりだすと吸収力の凄いこと。私は、暴走しすぎてエンストを起こさないように舵取りをする役目でした。そして見事に高校に進学出来ました。今はどうしているのかなぁ・・・。
苦しさから逃げる、しかし、逃げてばかりでは・・それも嫌。生きていると感じたい、ピアス、スプリットタン。痛みを感じて生きている実感を受ける。映画でも言っていた。タトゥーは女性の方が我慢する。
若者の苦しみと心の底に持っている純粋な心。
そんなことを考えて見ていると、若者だけの悩みでは無い気がしました。
スタッフ
監督:蜷川幸雄
脚本:宮脇卓也 蜷川幸雄
ヘアメイク:梅原麻衣子
キャスト
ルイ:吉高由里子
アマ:高良健吾
シバ:ARATA
マキ:あびる優
ユリ:ソニン
特別出演
刑事:市川亀治郎
バイトのマネージャー:井手らっきょ
吉田光洋:小栗旬
受付の警察官:唐沢寿明
横山悟:藤原竜也
主題歌
CHARA『きえる』
