映画「アキレスと亀」……と私 |         きんぱこ(^^)v  

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  きんぱこ教室、事件簿、小説、評論そして備忘録
      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

 どうやって生きるのが幸せかなぁ?


 大金持ちになって高級車に乗って暮らすと、幸せでしょうか

 貧しくとも愛する人と一緒に生きると、幸せでしょうか

 人の上に立って優越感に浸ると、幸せでしょうか

 仲間を作って集団の中で生きていると幸せ、でしょうか

 沢山の人に親しまれて愛されたら幸せ、でしょうか

 自分の思うように好きなように生きたら幸せ、でしょうか

 

 芸術家などのように思ったことを表現したら幸せ、でしょうか

 何も考えずに、ボーッと生きたら幸せ、でしょうか

 やりたいことだけをやって行けたら、幸せでしょうか

 愛する人のために何かをしてあげると、幸せでしょうか



 何かを求めて、何かを探して

 ……最後に何が見えるのだろう……

 

 この年になって、まだこんなことを考えています。



砂坂を這う蟻-1



 私は私で、そりゃ自分でも何かを得たいと頑張ったことは多々ありますけど、いままで頑張り切れなかって・・・なんか不完全燃焼なのですよね。

 根が横着だから。

 それでももがいてもがいて…。
 その結果が幸せに結び付くかどうかはわかりませんが・・・。


 この映画の主人公マチスさんは、有名で素晴らしい画家になりたかったのか、売れる絵を描けるようになりたかったのか、とうとう自分が大火傷するまで絵を描き続けて、精も根も尽き果てた時に足もとに転がって来たコカコーラのゴミ缶を手にとって、露店のバザールで20万円の値札を付けてボーッと座っている姿が、まるで自分の将来を見ているようでした(笑)。


 この空き缶の20万円。じっと見ていると色々と思い浮かびました。

 芸術作品なんて誰のが素晴らしいとか、誰のが凄いなんてことを言えると思いますか?

 買い手が高く買ったら突然凄くなって、その人が居なくなったら浮浪者なのか芸術家なのかわからないような感じになってしまいますよね。

 だから俺は私は、何をどれを作った手がけたと必死で言ったり、ナントカビエンナーレで賞を取ったとか、そういう肩書が必要になって来る。

 この映画の主人公も頑張った。

 しかし、最終的に自分が必死で作った作品も、道端に転がっていたコーラのゴミ缶も何が違うのだ! という感じで、バザールで20万円の札をつけて置いたように思えました。

 いや、ただ生活費が欲しくて何も考えて無かったかもしれませんけれども。

 それとも無意識に置いただけ?(笑)

(私には出来ない芸当だけれど、お金持ちになろうとするなら、自分に技術とか手に職を持ったりではなくて、要するに自分を(自分が考えたコンセプトを)いかに高く売り込めるかなのではないでしょうか。

 それは下手をすると詐欺になってしまうことでもあるのでしょうが・・・・。それが世の中。

 私はこの詐欺ペテン師と紙一重のところが大嫌いなのでございます。)


 最後には元妻役の樋口加奈子(誤字:樋口可南子)さんが戻ってきて、「帰ろ」と言ってくれるのですが。

 (うらやましいな、俺にはそんな人はいないだろうな)なんて思いながら、俺にはこんなバカな画家みたいなこと出来ないな--『それが解っているなら、夢や何やら考えずに普通に生きろよ』と周りの友人などに言われるわけなんですが、「ハイそうします」とはどうしても思えないあせる


 付き合う女性だってどんどん去って行くのは私のせいなんだろうし、そりゃ女性だって安心して生きたいだろうから、私をじーっと吟味して、一緒にのめり込むか別の止まり木をさがすかを判断しますわね。

 アメブロの仲間からもいくつかそんなアドバイスもらうけれど、「わかっちゃいるけどやめらんない」。

 だから周りの人から「この人には何を言っても仕方がない」と思われて・・・、そりゃそうだろうね。


 それでもそれでも今がやめられない。


 何なんだろうね、これって。


監督・脚本・編集:北野武

(現代)
ビートたけし - 倉持真知寿
樋口可南子 - 倉持幸子(妻)
徳永えり - 倉持マリ(娘)
大森南朋 - 画商
(青年時代)
柳憂怜 - 真知寿
麻生久美子 - 幸子
(少年時代)
吉岡澪皇 - 真知寿
中尾彬 - 倉持利助(真知寿の父)
筒井真理子 - 倉持春(利助の後妻)
大杉漣 - 倉持富輔(真知寿の叔父)
円城寺あや - 富輔の妻
伊武雅刀 - 菊田昭雄(画商)
(その他)
大竹まこと
風祭ゆき
ふせえり
三又又三

(以上は2009年8月に書いた記事です)


追伸 20150219)


誤字の指摘をいただいて、再びこの記事を読みましたが・・・下手ですね。

なんでこんなに文章表現が下手なのでしょうね・・・叫び


今では放映すらされませんが、私はこの映画はとっても好きでした。

人生がんばってもがいて苦労して笑って泣いて怒って・・・最後に嫌われて見放されて・・・。

それでも、人間は生きているのです。

やることやってうまくゆかずに、疲れ果てて足元を見ると空き缶が一つ。

それにお金をつけて道端で途方に暮れる。


私は途方にくれたら、家に引っ込んでしまうか、一応大阪なので釜ヶ崎(西成)にぶらぶら出向いてボーっと歩く。

変なおっさんをいろいろ見ながら、飛田のおねえちゃんを(金がないから)ボーっと見ながら歩いて帰ると、なんとなく「明日から、がんばるしかないかね」と思ったこともしばしば。

釜ヶ崎(あいりん)の連中を見ても(さっさと死ね)くらいしか思わないけれど、さらにその周りを見ると、みんな必死で生きているのがよくわかるのです。


この映画はいい!

だって、樋口可南子さんが迎えに来てくれるんだから・・・。