ターミネーターTOK715型で見た「信じる」心 |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

 ドラマ版のターミネーター サラコナークリニクルズ は結構面白いと思って見ています。


 現在はシーズン2までDVDが出ていますが、9月にシーズン3のDVDが出ますね。

 このシーズン2で私としては個人的にとても面白いシーンがありました。


 キャメロン・フィリップス(女優:サマー・リン・グロウことTOK715型ターミネーターはジョンコナー自身が2027年の未来から過去の自分を守るために送り込んだアンドロイド。

 このドラマ版は「ターミネーター2」からターミネーター3とは別の時空へ展開している物語です。

 そのキャメロン・フィリップスが車の爆発に巻き込まれて内部のコンピューターが誤動作しました。


砂坂を這う蟻-1 ギャラリーより

 ジョンコナーを守るはずが、破壊モードになってしまったキャメロンをジョンとサラが必死で捕えようとするシーンがあります。

 トラックで挟み撃ちにして動けなくなったキャメロンの脳に取り付けられているチップを取り外そうとするシーンです。


砂坂を這う蟻-1


 このときにキャメロンはジョンに訴えます。

「おねがい、やめて、私は治った。」

「おねがい、チップを外さないで、私を殺さないで」

「ジョンおねがい、あなたを愛してる、あなたの側にいたい」

 そう言って必死にジョンに懇願します。


砂坂を這う蟻-1

 しかし、ジョンは躊躇と葛藤しながらキャメロンのチップを取り外します。そしてキャメロンは動かなくなった。

 その後、動かなくなったキャメロンを燃やそうとするのですが……。


 このシーンでキャメロンがジョンに必死で訴える所はとても考えさせられました。


・キャメロンは本当にそう思っていたんじゃないだろうか

・アンドロイドに感情なんかないよ助かる為の芝居に決まっているだろう

・これはドラマで作り話だよばかばかしい

・このアンドロイドは少しずつ、「人の心」に近づいている

・TOK715型は相手の心理分析を行うことができる

・キャメロンだけは人と同じレベルの心を持つアンドロイドになってほしい

・未来に本当に出来るであろうアンドロイドたちは…

 もし、人間が滅びてアンドロイドだけの世界になったとしても、互いのアンドロイドが矛盾した命令を出し合ったら(つまり意見が食い違ったら)どういうリアクションを取るのでしょうか。互いの力関係が全く同じだったらどうするのでしょうか。人間と同じように力ずくや話し合いや譲り合いで自分の考えを「調節」するのでしょうか。

 このターミネーターの場合は、判断結果が「破壊」ならば互いがくたばるまで格闘を繰り広げるでしょうし、これまでのT-800系型(シュワルツネッガーのやつ)やT-1000型(液体になれるやつ)やT-X型(女性のやつ)レベルのターミネーターならば、あちこちで格闘が始まって直ぐに滅びてしまうでしょうが、キャメロンのTOK715型は違うような気がしました。

 このドラマ版で出てくるTOK175型とT-1001型(これも液体になれるやつ)は今までのアンドロイドとは違い、人の心や気持を学習しとうとしている所が面白いです。

 

 このシーンで重要なキーは「信じる」ということなのでしょうか。

 この信じるという感覚が、人間や動物らしさの部分でしょうね(犬など動物にもありますよね)。

 信じて幸せと安らぎを感じる。

 信じていたのに、裏切られて心が傷つく。

 信じてもらってくれていたのに、自分の罪で相手の心を裏切ってしまった。

 生きてゆくうえで、この三つのバランスによって人生や心の世界が変わってしまう。

 特に怖いのは三番目。

 人間は、自分の判断や行動を分析して軌道修正をかけられるということろはとても素晴らしい「機能」をもっているわけですが、これだけならばアンドロイドにも可能でしょう。

 「堕ちて行く」という言葉がありますが、この三番目が繰り返されると、軌道修正をして幸せを取り戻そうとしても、「幸せになってはいけない人間なんだ」と思ってしまうことになります。

 そして寂しく暗い世界で生き続けたり、自分の存在意義をなくして、自殺したり、逆に犯罪を起こしたり。

 宗教ではこの事を「罪」「過ち」などと言っているのかもしれません。


 私レベルでは、どうだああだと言えることは出来ませんが、このシーンと見たときに、私も、この三番目に苦しむ人間の一人で、結論が出せるわけでもなく、考え込んでしまいました。


 しかし、解らないまでも、「人を信じる心」は捨ててはいけない。そう思う心だけは必死で捨てずに心の中に持っています。