この映画は、3歳から5歳くらいの男の子の
本当にかわいい部分が描かれている。
しかし、親同士には色んな事情がある。
離婚。
一番不幸なのは、もちろん子供。
離婚すると、片親の愛情しか受けられない。
まして、施設などに入れられると両方の愛情が受けられない。
子供にとってこれほど不幸なことは無いだろう。
生みの親に、対等に代わることが出来る人間はいない。
何の気も使わずに、甘えたり、逆らったり、怒ったり出来るのは生みの親に対してだけだろう。
私はそう思う。
上手く表現できないので私事を少し・・・。
私の子供が3歳になった時、風邪を引いた。
その時に、嫁は仕事で遅くなる。
熱があったので、2キロ離れた小児科の病院
にタクシーを飛ばして行った。
小児科の病院で、解熱剤や薬の処方箋を
もらい、病院の向かいの薬局に行った。
息子はしんどそうで元気が無かった。
薬が出来上がるまでずっと抱きしめていた。
かわいそうで抱きしめる。
かわいくて抱きしめる。
風邪が私に移動しろと抱きしめる。
そして、パパの愛をちょっとでも息子の
心に焼き付いて欲しいと抱きしめる。
薬が出来た。
カウンターでお金を払おうとしたら、
息子が私に抱きしめられながら吐いてしまった。
ゲロは私の服では受け止め切れずに床にこぼれた。
店の人に謝りながら、息子を抱いたまま
店員と一緒に拭き掃除。
それでも匂いは消えない。
「あとはしますから・・」
の声に甘えて、
「本当にスイマセン」
と何度も謝りながら店を出た。
私の服は、下着まで、息子のゲロでビショビショ。
それでも不思議なもの。
自分の息子のゲロの匂いは全然大丈夫。
服がパンツまで濡れてすこし寒かったけど
息子の方が心配で、自分の上着を息子に
かぶせた。
タクシーで帰ろうとしたら、息子が嫌がった。
それで、息子をしっかりと抱きしめながら
2キロの道のりを歩いて帰った。
大阪のど真ん中、空堀商店街。
途中で、私たちの匂いのためか、
通行人が避けて通る。
それでも、そんなことはどうでも良かった。
ぐったりとしんどそうな息子の心配ばかり
して、「パパがずっと抱いててやるから」
などと言いながら家までトボトボと帰った
ことがある。
子供の顔やしぐさを見ていると思わず微笑んでしまう。
本当に好きな人間には、何をやっていてもかわいくて仕方がない。
クレイマークレイマーはそんな子供と
親の気持ちを表現した映画。
親はダスティン・ホフマン。
高校時代に「最も成功しそうにない人物」ナンバーワンだったらしい。
この映画から10年後1988年に「レインマン」で日本でも有名になった。
追伸
なんだか私の家庭みたいで人事ではない・・・・・・。
【ストーリー】
テッドが仕事から家に帰ると妻のジョアンナに別れを告げられた。
そしてジョアンナは本当に出て行った。
その日から生活は一変した。
息子のビリーの朝食を作り、学校まで送り、タクシーにのってで会社へ。
ちゃんとこなしているようで、生活も仕事もむちゃくちゃになってゆく。
仕事を家に持って帰る、ビリーは遊んで欲しい、そして喧嘩。
しかし時間が経つにつれに二人の絆は深まってゆく。
ある日、ビリーがジャングルジムから転落し大怪我を負う。
必死で病院に急ぐテッド。
そしてテッドは仕事と家事を両立できずにとうとうクビになる。
失業。
ジョアンナがビリーの養育権を主張して裁判所へ。
テッドとビリーは・・・・そして裁判の結末は・・・。
監督 ロバート・ベントン
製作 スタンリー・R・ジャッフェ
脚本 ロバート・ベントン
出演者 ダスティン・ホフマン
メリル・ストリープ
ジャスティン・ヘンリー
ジェーン・アレクサンダー
音楽 ヘンリー・パーセル
アントニオ・ヴィヴァルディ
撮影 ネストール・アルメンドロス
編集 ジェリー・グリーンバーグ
配給 コロムビア映画
