熊本の銭湯、女風呂 |         きんぱこ(^^)v  

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  きんぱこ教室、事件簿、小説、評論そして備忘録
      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

高校時代の修学旅行は熊本でした。


旅館に泊まった夜。


二階(三階だったかな・・)の旅館の窓を開けると


隣の銭湯の瓦屋根が旅館とつながっていることを発見しました。


銭湯の屋根は傾斜がゆるく、銭湯の中央に湯気を逃がす通気口がありました。


この時点で、まだ見えてる銭湯が男風呂か女風呂かはわかりませんでした。


誰かが、意を決して、偵察に行きました。


浴衣姿で、窓から銭湯の屋根に飛び乗り、換気口にカニのような歩き方で向かいました。


後に残った我々は、窓から偵察結果を固唾を呑んで待ち構えていました。


しばらく換気口を覗き込んでいた男は、左手を上げて「来いっ」と合図をしました。


私たちは、それを合図に一列にぞろぞろと屋根を移動し始めました。


まるで飴玉に寄ってくる蟻の行列のようでした。


先にたどり着いた連中は換気口に顔を突っ込んだままへばりついて動きません。


私も当然へばりつきました。


湯気で視界はよくないが、女性の胸から下が見えました。


(色んな裸があるもんだなぁ・・・)


と感動していたところに、


「こらぁーー」


と後ろから声がして、私たちが出てきた窓がピシャっと締まりました。


機転を利かした生徒はとっさに窓を閉めました。


「ここの部屋、なんでこんなに少ないんやぁーーー」


半分近くが屋根の上なので当然です。


窓が勢いよくガラッと空きました。


屋根の上で隠れるところもないのに、なぜか皆、サッと伏せて固まりました。


先生はしばらくア然としていましたが、


「コラー、何しとるーー、すぐ戻って来い!」


と言いました。


皆は戻るしかなく、


また先ほどとは逆に、カニ歩きが始まりました。・・・無言で・・・。


怒られたのは当然です。


しかし、私なんかいいほうでした。


ある生徒は


「俺、見られへんかったのに・・・なんでこんなに怒られなあかんねん・・・」


と言っていて、かわいそうでした。


今から思うと、あの銭湯の屋根。


あれだけぞろぞろ人間が乗っても・・・よく落ちなかったなぁ・・・・。